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外壁塗装のリフォーム|工事の方法、メリットとおトク情報を解説

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建物の外壁は、時間の経過とともに塗装が色褪せてくすんだような色合いになり、外観の美しさを損ねます。さらに劣化症状が進行するとひび割れが生じ、雨水などが浸入して内部腐食を起こしてしまう場合もあります。

外壁のコンディションは建物の寿命に直接影響を及ぼすため、長く快適に暮らすためには定期的なメンテナンスが欠かせません。この記事では、外壁を美しく良好な状態を保つために有効なリフォームの情報をご紹介していきます。

 

1 . 外壁リフォームの種類と費用相場

外壁の損傷箇所や劣化の度合いによって修復方法が変わります。まずは、基本的なリフォームの種類と費用の相場を見ていきましょう。

 

1-1 外壁の塗り替え

トラスト_外壁の中塗り

外壁の素材として一般的に使われているのは、モルタルやサイディングなどです。モルタルとは、セメントと砂を混ぜたもの。サイディングは、セメントや金属、繊維質などを原料とした素材です。

外壁の塗装が落ちてくると、こうした下地に影響が及び、劣化のペースが早まります。

外壁全面を塗り替える場合、30坪の戸建て住宅の費用相場は60〜100万円。屋根塗装も加えると20万円ほど上乗せされます。費用の内訳は、「足場代」「人件費」「材料費」「その他の費用」となります。

そして、「材料費」の多くを占めるのが塗料代です。塗料には、比較的安価な「アクリル系」や「ウレタン系」「シリコン系」のほか、高価な「フッ素系」といった種類があり、使用する塗料によってかかる費用が大きく変動します。

 

1-2 外壁の部分補修(シーリング等)

tera_サイディング補修

外壁にまだ塗り直しの時期が来ていなくても、細かい部分に劣化が見られることがあります。その際は、部分的な補修が必要です。

外壁に使われることが多いモルタル素材は、ひび割れしやすいのが特徴です。ひび割れは「クラック」と呼ばれ、雨水などの浸水による腐食の原因となるため、「シーリング」を使って補修をします。

シーリングは、ウレタン樹脂を原料とした防水性のある素材で、「コーキング」とも呼ばれます。ひび割れした箇所にシーリング材を流し込んで隙間を埋めます。

サイディング材を使っている外壁も、接合部や目地にひび割れが生じた際はシーリングで補修を行います。

シーリングの費用は、既存のシーリングの上から新たなシーリング材を充填する「打ち増し」の場合、1メートルあたり500~900円ほど。既存のものを一度取り除いてから充填する「打ち替え」の場合は、1メートルあたり900~1,200円ほどになります。足場を組まなければいけない場合は、その費用が上乗せされます。

 

1-3 外壁の新装工事

外壁の劣化が進み、傷みが激しくなってくると、既存の壁に重ね張りをして補強をしたり、古い壁を取り外して新しいものに張り替えたりする作業を行うこともあります。主な作業内容や費用の相場は以下のようになります。

 

1-3-1 カバー工事

トラスト_外壁の張り替え2のコピー

モルタルやサイディングの劣化が進み、補修工事では間に合わなくなった際、既存の壁を残して上から新しいサイディングを重ね張りする工事が必要になります。「カバー工事」とも呼ばれる作業です。

しかし、外壁内部の腐食があまりに進んでいると、カバー工事では対応できない場合もあります。その際は、張り替え工事が必要になります。

カバー工事の費用相場は、100~220万円程度。サイディング材には、窯業系・金属系・木質系・樹脂系の4種類がありますが、カバー工事で使用できるのは、軽い素材である金属系のものに限られます。それ以外の素材でカバー工事ができない理由は、外壁の重量が増すと耐震性が低下するためです。

 

1-3-2 張り替え工事

外壁の劣化が進み、耐震性などにも影響を及ぼすようになると、既存のモルタルやサイディングを撤去し、新しいサイディングに張り替える工事が必要になります。張り替え工事の費用の相場は170~250万円程度と、カバー工事よりも高めになります。

張り替え可能なサイディング材には、窯業系・金属系・木質系・樹脂系の4種類があり、窯業系がもっと安価で、金属系・木質系・樹脂系の順に高価になっていきます。ほかにも、ALCパネルやタイルなども人気の材質です。

 

2 . 塗装による外壁リフォームのメリット

外壁塗装は大きな費用のかかる工事です。工事期間も2週間ほどかかり、そのあいだは音や臭いが気になったり、近隣に迷惑をかけたりと、精神的な負担を感じることもあります。それでは、塗装による外壁リフォームにはどんなメリットがあるのでしょうか。

 

2-1 外観を美しく保てる

外壁は時間の経過とともに劣化が進んでいきます。色褪せが起こり、コケやカビなどが生えて著しく外観を損ねてしまう場合もあります。塗装によるリフォームにより、その状態が一新されます。

外観が美しく生まれ変われば、精神的にも良い影響を及ぼします。気分が明るくなり、癒しや居心地の良さを覚え、帰ってきたい家になるはずです。

また、塗装によるリフォームには資産価値を高める効果も期待できます。新築に近い状態となれば、売却の際に高値が付く場合もあります。

 

2-2 家の寿命を延ばせる

外壁塗装に用いる塗料には、建物の美観を整えるだけでなく、建物を保護して寿命を延ばす効果もあります。

外壁は常に厳しい環境にさらされ、ダメージを受け続けています。外壁塗装の塗料には、老朽化の要因となる紫外線雨風などから建物を保護する機能があり、耐久性を高めてくれるのです。

外壁塗装には、建物の倒壊を招く危険な存在であるシロアリの発生を防ぐ効果もあります。外壁の劣化により内側に雨水が浸入すると、シロアリが好む環境になってしまうため、防水効果のある塗料を外壁に塗って雨漏りを防ぐ必要があるのです。

 

2-3 省エネ&節電にもつながる

塗料の中には、部屋の温度を一定に保つ効果のあるものがあります。「断熱塗料」「遮熱塗料」というタイプです。

断熱塗料は熱伝導を抑え、外気温が部屋の中に影響しないよう働きかける塗料です。夏は室内の温度上昇を妨げ、反対に冬は温度の低下を抑える効果を発揮します。

一方の遮熱塗料は、太陽の光を反射して跳ね返すことで、室内に太陽熱の影響を受けにくくする塗料です。ですから遮熱塗料が対応できるのは、夏の暑さのみになります。

こうした塗料を使用することでエアコンの使用を控えられ、省エネ・節電につながります。

 

3 . 外壁塗装リフォームのポイント

外壁塗装の目的の1つに、外観の美しさを整えるというものがありますが、自分の好みばかりを優先していると、費用負担は跳ね上がります。使う素材や工事の方法などについて誤った選択をしてしまわないように、ここで、外壁塗装リフォームのポイントを解説します。

塗料・外壁材で費用が大きく変わる

外壁塗装に使用する塗料には、「アクリル系」「ウレタン系」「シリコン系」「フッ素系」といった種類があり、それぞれ価格や耐用年数が違います。

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同様に、外壁材の種類によっても耐用年数や費用相場は様々です。

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外壁塗装の相場は、30坪の戸建て住宅で、およそ60~100万円になります。この中で、材料費が占める割合は2~3割ほど。材料費に含まれる塗料代の割合は大きく、塗料代の変動により全体の費用も大きく変わります。

仮に、全体の費用を抑えるために安価な塗料を選択したとしましょう。安価な塗料は耐用年数が短い場合が多く、塗り替えの時期が早く訪れてしまいます。

すると、長期的なトータルコストで考えたとき、必ずしもお得とは言えません。むしろ、単価は高くとも長持ちする塗料を使った方が長期的にはリーズナブルだというケースも考えられます。

自分がその家にどれくらい住むのか。10年なのか、それとも30年なのか、この先の居住年数を踏まえて、塗料の耐用年数を参考にして逆算すれば、選ぶべきものが割り出せるはず。堅実な方法で、もっとも相応しい塗料を選びましょう。

 

4 . 外壁塗装リフォームの見積書をチェック

外壁塗装を業者に依頼する際、どれぐらいの費用がかかるのか、まず見積もりを出してもらうことになります。しかし、中には悪どい手口で費用を水増しする悪質な業者も存在するため注意が必要です。騙されないためには、見積書を入念にチェックする必要があります。

 

4-1 悪い例

ペイントクリーン_項目が省略されている見積書

塗装工事は、「足場の設置」「養生」「高圧洗浄」「下地処理」「下塗り」「中・上塗り」などの工程を踏んで行います。見積書は、工程別にかかる費用が記載されているのが理想です。細かい分類がされず、内容の不明瞭なものは良い見積書とは言えません。

工程によっては、「○○一式」などの表記でまとめられる場合もありますが、疑問があれば内容について確認しましょう。

塗装工事には定価がなく、それぞれの業者が設けた単価に基づいて費用が算出されます。相場が分かりにくいのを良いことに、高額な見積もりを出す業者もあります。一方で、契約を取るために、あえて安価な見積もりを出す業者も存在します。

見積もりが安過ぎる場合、塗料や施工のクオリティに問題があるかも知れません。ですから、相場と比べて高過ぎる場合はもちろんのこと、安過ぎる場合にも注意が必要です。

 

4-2 良い例

ペイントクリーン_詳細な記載がある見積書+

工程別に分類され、それぞれの項目ごとに単位や単価、数量、金額まで細かく記載されているのが理想的な見積書です。外壁塗装の知識があまりない人が見ても、納得できるものでなくてはなりません。

見積書には有効期限があります。1~2カ月くらいが一般的ですが、もっと短い有効期限が設定されている場合もあります。期限が短か過ぎる場合、相見積もりをして業者を比較する余裕がなくなってしまいますので、最低でも1カ月程度の有効期限は必要でしょう。

 

4-3 見積書はここをチェック

見積書は、工程別に具体的な内容が細かく記載してあるのが理想です。複数の業者から見積もりを取り、相見積もりをして優良な業者を選択します。見積書のどんなポイントに注目すればいいのかをいくつかご紹介しておきましょう。

 

4-3-1 塗装面積は正確か

「下塗り」「中塗り」「上塗り」といった工程の見積もりは、『塗装面積㎡×塗料単価円/㎡』で算出されます。塗装面積が正確でなければ、全体の費用が大きく変わってしまいます。

塗装面積の測定は、業者が現地調査を行い、スケール(メジャー)などを使って直接計測します。窓や扉などの塗装の必要ない部分を差し引いた面積になります。

見積書に記載された塗装面積が正確かどうか、素人目に判断するのは難しいところですが、おおよその面積を求める計算式があります。下記の計算式を用いることで、見積書の塗装面積が妥当であるかどうかの判断はしやすくなるでしょう。

■ 延べ床面積×1.1~1.4(係数)=外壁面積

 

延べ床面積とは、2階建ての家なら、1階と2階の床面積を足した、住宅全体の床面積のことです。係数については、延べ床面積が大きくなるほど小さい数値を使った方が実測値に近くなります。一般的な戸建て住宅では、「1.2」を用いることが多いです。

算出された外壁面積から、扉や窓など塗装しない部分の面積を引いたものが、塗装面積になります。

 

4-3-2 施工内容が詳細に記載されているか

塗装は原則として、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3工程です。「クリヤー塗装」の2回塗りや、「光触媒塗料」を使った場合の4回塗りなどを除けば、3工程は必須。塗料の効果を十分に発揮させるのにも必要な工程です。

見積書では、「下塗り」と「仕上げ塗り2回」といった表記をされる場合もあります。この3工程が記載されているかどうかは、チェックするポイントとなります。

「付帯部塗装」といった表記のある場合も、どの部分を塗装するのかを確認しましょう。付帯部とは、外壁と屋根以外の部分のことで、「軒天」「雨樋」「雨戸」「破風」「水切り」といった箇所になります。

それぞれ材質が異なり、使用する塗料も違います。「一式」でまとめるのではなく、塗装箇所や施工内容も詳細に記載されているのが理想です。

 

4-3-3 塗料の名称が明示されているか

外壁塗装において、使用される塗料は2種類です。「下塗り用」と「中塗り上塗り用」になります。一般的に「中塗り」と「上塗り」には、同じ塗料を使用します

使用される塗料として、見積書には、「ウレタン系塗料」「シリコン系塗料」といった大まかな表記ではなく、塗料のメーカーや商品名が詳細に記載されていなければいけません。例え同じシリコン系であったとしても、グレードの低い塗料を使われる可能性もあるからです。

業者に、「オリジナル塗料」を勧められる場合もあります。自社で製作したオリジナルブランドの塗料のことですが、信頼性に欠けるものが多いです。

性能や耐用年数においても不確かで、確かめる術もありません。メーカーが販売している、信頼できる塗料を選びましょう

 

5 . 費用を抑えるポイント

外壁塗装工事には、大変大きな費用が掛かります。少しでも抑えたいと考えるのは当然です。かといって、費用にばかり気を取られると、足元を見る業者に掴まって手抜き工事などの被害に遭いかねません。

上手なコストカットの方法を知っておくことで精神的な余裕が生まれ、業者選びの失敗を防ぐことができるでしょう。

 

5-1 利用できる補助金・助成金

外壁塗装工事を行うにあたり、補助金や助成金の制度が設けている自治体があります。相場は10~20万円程度。地域によっては30万円を超えるところもあります。

原則として返済は不要となっているので、必ず利用したい制度です。

まず、自分の住む地域にその制度が導入されているかどうかを調べましょう。『地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト』を利用すると、簡単に調べることができます。

自分の暮らす自治体が対象であることが分かったら、ホームページで利用条件や申請方法を確認します。自治体によっては、塗料の種類など細かい指定が設けられている場合もあります。必要な書類を揃え、業者とも相談しつつ、正しい手順で申請を進めましょう。

 

5-2 住宅ローン減税を活用する

外壁リフォームの費用を抑える方法として、「住宅ローン減税」があります。住宅ローン減税とは「住宅借入等特別控除」とも言われる制度で、一定の条件を満たすことで所得税の控除を受けることができます。主な条件は以下の7つです。

1 . 本人が居住する住宅での工事であること
2 . 塗装費用が100万円以上であること
3 . ローンの返済期間が10年以上であること
4 . 登記簿に記載された床面積が50㎡以上であること
5 . 床面積の2分の1が居住用であること
6 . 工事完了後、6カ月以内に入居していること
7 . 中古住宅の場合は耐震基準を満たしていること

以上の条件を満たすことで、基本的には10年間の所得税控除を受けることができます。

制度を利用するためには、リフォーム工事を実施した年の次の年の確定申告で申請することになります。住民票や残高証明書、登記事項証明書、源泉徴収書、業者が作成する増改築等証明書などの書類が必要です。

 

5-3 火災保険の申請

火災保険というと、火災による被害だけがその適用対象と思うかもしれませんが、そうではありません。台風など自然災害によって外壁の損傷を受けた場合、非常に高い確率で適用されます。

まずは自分の契約している保険が、どのタイプなのかを把握するとともに、災害による住居の損害が、保険の適用対象となるかどうかを確認してください。火災保険の利用は、外壁塗装工事の費用を抑えるための有効な手段の1つです。

適用対象となった場合、申請期間や必要書類を確認し、また、損害箇所の写真を撮ることも忘れてはいけません。正しい手順を踏んで申請を行い、適切に活用しましょう。

 

6 . 経済的負担を少しでも抑えるために各種制度についても調べてみましょう

外壁の塗り替えは、外観を美しく整えるだけではなく、建物の寿命を延ばすためにも必要な工事です。費用が高額だからといって、怠る訳にはいきません。劣化が進むと壁自体の改修工事が必要になり、かえって費用がかさんでしまう場合もあります。

リフォームによって省エネや節電といった経済的な恩恵も得られます。塗装工事による経済的な負担を少しでも抑えるために、助成金制度所得税控除制度などについても詳しく調べてみることをオススメします。

 

 

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