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外壁塗装工事は何名?適正人数を知り「手抜き」を防ごう

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外壁塗装を業者に依頼するとき、どれくらいの職人さんで工事を行うのか気になる人もいることでしょう。多ければ工期を短くできる場合もありますが、その代わり人件費がかかります。逆に、少なければ人件費を抑えられますが、しっかりとした品質の作業ができているか不安になることもあるでしょう。

そこで、塗装工事にはどれくらいの人数が必要なのか、人件費はどうなっているかをご紹介します。

 

1 . 工事費用の40〜50%を占める人件費

見積書をもらっても、そこには人件費が記載されていないことがほとんどです。そのため、人件費がどれくらいの費用になっているかはパッと見て分かりません。実際は見積書で提示される塗料代や材料費の単価の中に人件費が含まれています。

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一般的に塗料・養生資材代が20%程度、足場代が20%程度、塗装職人さんへの人件費が30%程度、業者の営業経費が30%程度と考えられています。これはあくまでも概算での数値。実際には人件費が40~50%を占めることもあります。

一見すると人件費はかなり高いと思うかも知れません。しかし、安くし過ぎていい加減な工事をされても困ることでしょう。

正しい工事をしてもらうならそれだけ人件費も必要になってくると言えます。

そこで、詳しい人件費の計算方法をご紹介します。

 

1-1 職人の手間賃は「人工」で計算

外壁塗装などの工事では、職人さんの必要数を「人工(にんく)」という単位で計算するのが一般的です。

「1人工」とは、1人の職人さんが丸1日かけてできる作業量を意味します。つまり、1人の職人さんで10日かかれば10人工、2人の職人さんで5日かかる作業は10人工となります。

そのため、外壁塗装を行う際にどれだけの人工が必要になるかが分かれば、人件費を計算できることになります。

目安となるのが、国土交通省の公共工事の労務単価や厚生労働省の調査結果です。これによると、塗装工事で職人さんに支払われる平均日当は1万3,000~1万5,000円前後。首都圏に絞れば平均日当は高くなり、1万5,000~1万8,000円程度となります。

しかし、これはあくまでも直接支払われる日当なので、塗装業者の見積り金額とは異なる点に注意してください。

 

1-2 必要な人工を知れば見積もり金額を判断できる

塗装工事費用の中で人件費が大きな割合を占めていることはすでに説明しました。そのため、必要な人工が分かればそれに手間賃をかけ合わせることで人件費を計算することができ、見積り金額を大まかに算出することができるようになります

例えば、塗装工事全体で必要な職人さんが20人工であると分かれば、手間賃である1万8,000円をかけて36万円となります。実際に施主に請求される人件費はもう少し高い可能性があるので、手間賃を2万円で計算して40万円となります。

人件費は全体の費用のなかで30〜50%くらいを占めるので、見積り金額は約72万~130万円前後と算出することができる訳です。

 

2 . 外壁塗装工事に必要な職人の数

一般的に、外壁塗装工事では必要な職人さんの数が決まっています。作業内容に対して職人さんの数が少なければ予定通りに作業を進めることができなくなってしまいますし、作業の安全性も損なわれる恐れがあります。

逆に多ければ人件費が高くなる割に、同じ場所に2人の職人さんがいて邪魔になるなど、作業効率が低下してスケジュール通りに工事を進められなくなってしまう場合もあります。

そのため、適切な職人の数を導き出すことが重要になってきます。

 

2-1 工程ごとの必要人数

人件費の算出方法と人工の関係性については前述の通り。しかし、人工の計算方法は詳しく説明されなければよく分からないことでしょう。そのため、外壁塗装工事で行われる工程とそれに必要な人工についてご紹介します。

ある程度の見積もりを算出するために知っておいて損はない知識と言えるでしょう。

 

2-1-1 足場の設置

足場の設置は塗装工事業者が行うのではなく、足場業者が行うケースがあるので、塗装工事の人件費に含まれないケースがあります。

もし外注した場合、30坪程度の2階建て住宅なら15万~20万円程度が相場です。

しかし、塗装業者が行うケースもあるため、一般的な必要人工をご紹介しておきます。

30坪程度の2階建て住宅であれば、1日で作業が終わるように職人さんを配置するのが一般的です。重い資材を扱いますし、高所での作業もあるため、安全な足場組み立てを考えると3人は必要です。そのため3人工と計算できます。

しかし、この数値に手間賃をかけ合わせたものが足場代の総額ではないことに注意してください。あくまでも足場代の中の人件費になります。

 

2-1-2 高圧洗浄

高圧洗浄は塗装工事をする壁の汚れなどをキレイに洗い流す作業になります。この作業をせずに塗装をしてしまうと、壁に塗料が密着せず、塗装が剥がれてきてしまう原因となるため、大切な作業です。

よほど広い壁でなければ、1人の職人さんが1日でできるため、1人工です。

 

2-1-3 下地処理

外壁は経年劣化によって素地の表面がデコボコしていたり、金属部分にサビが発生していたり、亀裂や欠損があることもあります。また、サッシ部分にはシーリング材が使われており、この耐久年数が一般的に10年前後と言われています。

そのため、いきなり塗料を塗っていくのではなく、ひび割れや欠損部分を補修し、金属部分のサビを落とし、シーリングの打ち替えや打ち増しをして、塗料を塗れる状態にしていきます。

塗装後に塗料の剥がれなどのトラブルが発生する場合、多くはこの下地処理不良が原因であると言われるほど、重要な工程になります。

外壁の劣化具合によって作業内容が変わるため、現場によって職人の数に差が出やすいと言えますが、一般的に2~5人工が必要になります。

 

2-1-4 養生

塗装をする際、どの家にも塗料が飛散すると困る場所があることでしょう。その場所をマスキングテープやビニールシートで覆う養生作業を行います。一般的に養生する場所としては、窓や玄関ドア、エアコンの室外機、庭の植木や車などが当てはまります。

養生には普通、1~2人工が必要になると考えていいでしょう。1日で作業が終わるように人員を配置します。

 

2-1-5 塗装

塗装作業は2人で行うことが一般的です。また、塗装は下塗り・中塗り・上塗りと3回塗り以上が基本であり、場合によって4回や5回塗りが行われることもあります。それぞれの工程には塗料が乾燥する期間を設けなければならないため、もっとも時間がかかる工程とも言えます。

塗料を吹き付けて塗装していく場合は作業時間が短縮できますが、ローラーなどで手塗りしていく場合は時間がかかるため6人工は必要です。

 

2-1-6 足場解体

塗装作業が終わったら、養生シートを取り外して点検を行います。見積書と仕上がりを見比べて問題ないか、希望通りにできているかをチェックしましょう

点検が終わると、足場を解体して元の状態に戻します。塗装作業を行うために必要だった足場を撤去するため、完全に工事終了を意味します。

この工程も外注される可能性が高いので、塗装工事の人件費に含まれないケースが多いです。足場解体は半日で2~3人必要になるのが一般的。そのため0.5~1.5人工ということになります。

 

3 . 建物の劣化状況や工事内容で必要人数は変わる

建物の劣化具合によって必要人数は変わってきます。上述した作業工程以外にも、軒天や破風、雨樋などの付帯部分の塗装や細部の手直しなどが加わることもあります。外壁塗装に加えて屋根塗装も行おうと考えている場合、一般的な塗装工事でおよそ20~25人工必要になる計算になります。

そのため、職人さんが受け取る手間賃の単価から計算すると、総工事費用のうちおよそ30万~50万円が人件費になります。

 

4 . 人数が適切でないと起こること

適切な作業を行うには、適切な人数の職人さんが必要であることはご説明してきました。

塗装工事は請負契約なので、見積もり価格で工事をすることが一般的です。そのため、予定していた以上に早く作業を終わらせれば職人の日当を削減できるため、塗装業者がより多くの利益を手にできることになります。また、必要な数よりも少ない人工で作業をした方が業者の利益を増やすことができます。

悪徳業者はそうした理由から、人件費を浮かせようとしてくることがあります。

実際に、適切でない人数で作業を行うと具体的にどんなことが起こるのか見ていきましょう。

 

4-1 労働災害発生のリスクが高まる

適切な作業を行うのに十分な人員が足りていない場合、品質の低下を招くだけではなく、労働災害が発生する危険性があります。

例えば、工事スケジュールに余裕がなく、通常よりも早く作業を終えなくてはいけない場合、不注意から起きる事故が発生する恐れが高まります。例えば、2人で3日かける作業を2人で2日で終わらせなくてはいけない場合などが当てはまります。

また、外壁塗装は高所での作業を必要とするため、万が一の事故が命取りになることがあります。それに、職人さんの人数が不適切な場合は品質の低下も避けられません。そのため、適切な人工で作業をすることがとても大切になってきます。

 

4-2 手抜き工事のリスクが高まる

適切な作業を必要な人工で行わない場合、手抜き工事につながる恐れが高まります。適切な品質を保ちながら少人数で作業を行えば、工期が伸びるのが一般的です。しかし、人数が足りていないのに工期が伸びなかった場合や、人数は適切であっても工期がかなり早まった場合手抜き工事が行われた可能性があります。

例えば、2人で3日かかる作業を1人が3日で終わらせた場合、必要な工程を省いたり、十分な乾燥時間を設けていないか、見た目だけを仕上げる工事が行われた危険性があります。

少ない人数で作業を終えることができれば、業者側は人件費を削減できます。そのため、より大きな利益を得ようと、人工を削減するケースもあります。また、大幅な値下げをしてくる場合も危険です。必要な工程が省かれてしまうかも知れません。

そのため、適切な人数、適切な工事期間、適切な金額で工事が行われることが大切だといえます。

 

5 . 費用だけでなく工事の人数もチェックしましょう

今回は外壁塗装に必要な人工の数を紹介しました。

業者に外壁塗装を依頼する場合、費用ばかりに目が行ってしまいがちですが、適切な人数で作業しているかどうかも重要です。また、しっかりとした作業を行ってもらうには適切な人件費がかかることも覚えておきましょう。

そこを省こうとすると、手抜き工事や労働災害、仕上がりの品質の低下につながる危険性が出てくるので、十分に気を付けてください。

 

 

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