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雨の日に外壁塗装はNG?工事に与える影響と注意点を解説

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外壁塗装の工事中は、敷地内に人が出入りしたり騒音が発生したりと、住人にとってストレスを抱える期間となります。できれば早く終わらせて欲しいところです。

その上、工事中に雨が降ると作業が中断されて工期延長などが懸念されますが、工期が伸びた場合の費用はどうなるのでしょうか。その他、工期中の雨に関する不安材料についても合わせて解説していきます。

 

1 . 雨が外壁塗装工事に与える影響

外壁塗装工事に掛かる期間は、10~14日間程度が目安となります。この間、すべて天候に恵まれるとは考えにくいです。工期がちょうど雨の降りやすい時期と重なっている場合もあるはずですが、雨が降った場合、工事にはどのような影響があるのでしょうか。

1-1 塗料の耐久性が下がる

雨の中で塗装作業を行うと、どうしても塗料に雨水が入り込みます。

塗料は、容器を開けてそのまま使用する訳ではありません。水性塗料は水で薄め、油性塗料はシンナーで薄めてから使用します。これを「希釈」と言います。

メーカーごとに希釈率が決められていて、通常は5~10%程度となっています。雨水が混じることで希釈率が変わってしまうと、塗料が本来持っている機能が発揮できなくなります。

必要以上に薄められた塗料で塗装すると、確実に耐久性が低下します。耐用年数よりもだいぶ短い期間で、塗膜の剥がれや膨れ、ひび割れなどの症状が出てしまう場合があります。

 

1-2 塗料の乾燥が遅れる

塗料には、使用するのに適切な環境があります。気候条件によっては、使用を避けなければいけません。それが、「湿度85%以上」「気温5度以下」とされています。

湿度が高い日や、温度が低い日は、塗料が通常通り乾燥できなくなるためです。雨の日は、「湿度85%以上」になりやすい環境となり、作業するには不適切な条件となります。

塗料が乾燥するのには次のような4つ段階があります。

「指触乾燥」は、指で塗装面を軽く触っても、塗料が付着しない程度の初期の乾燥状態です。次の「半硬化乾燥」は、指で塗装面を軽くこすっても跡がつかないくらいに乾燥している状態を指し、「硬化乾燥」は、指で塗装面を押しても指紋によるヘコみがつかない程度の乾燥状態のことです。また、「完全乾燥」までいくと、表面だけでなく、塗装内部も完全に乾燥した状態となります。

「半硬化乾燥」くらいまで進んでいれば、多少雨に濡れても問題のない状態となります。

外壁塗装は基本、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3工程に分かれています。それぞれ塗り終わって、最低でも3時間以上空けてある程度乾燥した状態でなければ、次の工程には移れません。万が一、乾燥しないうちに塗り重ねてしまうと、不具合の発生に繋がります。

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1-3 職人の安全が脅かされる

雨が降ると当然、足場が濡れて滑りやすい状態となります。

職人が作業中に転倒して、ケガをする恐れがあります。高所作業であれば、転落という危険性もなくはないでしょう。職人の安全が脅かされるのであれば、工事はできません。雨以外にも、雪などが降った場合も同じです。

風が強い日は塗装工事を行いますが、あまり強くなると中止する場合があります。強風に煽られて足元が安定しないためです。足場に取り付ける飛散防止ネットには風よけの効果もありますが、あまり風が強いとネット自体が風に煽られて足場が倒壊する恐れもあります。

強風の場合は、ネットを折りたたんで足場のパイプに紐で括りつけるなどの対応をすることもあります。

 

2 . 雨で工期が伸びた場合、追加の費用は発生する?

雨や雪、風などの気候条件によって作業が中断して工期が伸びてしまう場合、気になるのは、追加の費用が発生するのかどうかという点です。

基本的に、天候不良による工期延長では追加料金は発生しません。ある程度の天候不良を見越して、余裕のある工程を組んでいるためです。

ただ、あまりに天候不良が長引く場合は、例外もあり得ます。そこは、工事に入る前に確認しておくべきポイントとなるでしょう。

それでは、追加料金が発生するのはどんな場合でしょうか。

例えば、外壁や屋根の塗装を行っている途中で、ベランダ部分など他の箇所も塗装して欲しいと依頼することがあります。これは、作業の追加による工期の延長ですので、当然料金が発生することになります。

また、工事中に新たな劣化箇所が発見される場合もあります。現地調査の段階では足場が組まれていないので、目に入らない部分もあるからです。壁の裏側でシロアリが発生しているケースもあります。

修復を依頼するのであれば、その分の追加料金も発生することになります。

そして、塗装している段階で、「色を変えたい」「塗料のグレードを上げたい」といった塗料の変更依頼もあります。その分もやはり、追加料金が発生します。

 

3 . 雨が降っていてもできる作業

雨の日は、「塗料の耐久性が下がる」「塗料が乾燥しにくい」「職人に危険が及ぶ」などの理由から工事が中断することになります。工期は余裕を持って組まれてはいるものの、延長する可能性もあります。

業者側としても依頼者側としても、工期内に終わらせたいというのは一致する意見です。そのためには、雨が降っていてもできる作業を進める必要がありますが、それは一体どんな作業のことでしょうか。

 

3-1 足場の設置・解体

雨の影響を受けやすいのは塗装作業です。

塗料の耐久性の低下や、乾燥しにくいなどの弊害が生まれるためです。塗料を使わない、「足場の設置・解体」であれば、雨の日でも作業が可能になります。

ただし、作業できるのは雨が少量の場合です。労働安全衛生法で定められている、以下のような「強風」「大雨」「大雪」等の悪天候の場合は中止になります。

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足場は取り外しができるものの、1つひとつの部材にかなりの重量があります。滑り止めの軍手をして運んでいても、雨や強風の影響を受ければ、手から滑り落ちてしまう場合も考えられます。落下させて相手に大怪我を負わせてしまう可能性もあるでしょう。

ですから、天候不良が酷い場合は、やはり避けなければいけません。

足場工事の際に取り付ける飛散防止ネットも同様です。飛散防止ネットは、塗料や水飛沫の飛散を防止して近隣に迷惑を掛けないための、塗装工事には欠かせないものです。雨の中でも取り付けは可能ですが、とくに風の影響を受けやすい作業なので、悪天候の際は様子を見るべきでしょう。

 

3-2 高圧洗浄

塗装工事の際、塗料を塗る前に外壁や屋根にたまったホコリや汚れ、カビ・コケ、古い塗膜などを洗い流さなくてはいけません。そのために、高圧洗浄を行います。入念に洗浄することで、屋根の表面と塗料の密着度が高まり、耐久性を高める効果が期待できます。仕上がりを美しくするための作業でもあります。

高圧洗浄は水を使った作業であるため、雨の日でもさほど影響を受けることはありません。雨の日であれば、近隣の住宅も洗濯物を干していないので、水飛沫が掛かる心配もご無用。むしろ、高圧洗浄を行う上で雨は好都合です。

しかし、高所作業の場合はやはり危険です。雨が強くなると足元が悪くなるだけでなく、視界も悪化して事故が起きやすくなります。大雨のときは中止になる可能性もあります。

 

雨でも職人が作業を続けているときは要注意!

雨の日は、基本的に塗装工事は中止になりますが、中には強引に作業に取りかかる職人もいます。本来なら、雨に打たれながら作業する姿には頭が下がるところですが、塗装工事においては褒められたことではありません。

雨の日に作業をするのには、「工期を遅らせたくない」という理由があります。とくに繁忙期などは予定が詰まっているので、余計早く終わらせてしまいたいはず。ですが、前述の通り、雨の日は塗装作業には適していません。

塗料に雨水が混じれば施工不良に繋がり、塗膜の剥がれや膨れ、ひび割れなどが発生しやすくなります。足元が濡れることで安定性に欠け、手元が狂う場合もあるでしょう。滑って転倒、もしくは高所から転落という危険性もあります。

自分の家で事故が起きて、気分がいいはずはありません。

強い雨が降っていても変わらず作業を続行しているようであれば、中断するようにお願いしてください。

 

4 . 避けられないゲリラ豪雨に見舞われたら

近年、増加傾向にあるのがゲリラ豪雨です。

ゲリラ豪雨とは、大気が不安定な状態になって起こる突発的な局地的豪雨のことですが、世界的な気候変動やヒートアイランド現象などの影響で、日本の気温が上昇傾向にあることが発生数の増加に関係していると言われています。

とくに発生しやすい時期は夏を中心に、7~9月にかけてです。雨量は1時間あたり100mmを超える場合もあり、河川の氾濫や浸水害、土砂災害が発生することもあります。

ゲリラ雷雨は狭い範囲で急激に発生するので、予測が難しいとされています。それだけに、塗装工事をしている最中に見舞われてしまうこともあります。ただ指をくわえて見ている訳にはいきません。どんな対応を取るべきなのでしょうか。

 

4-1 塗装中の塗料を守るための養生をお願いする

塗装工事は天候に左右されやすいため、職人は天気予報を常に意識しています。

台風などであれば、いつ接近してどれぐらいの雨量があるかはだいたい予測が付きますが、ゲリラ豪雨は予測が困難で、塗装工事中に突然発生することもあります。

塗装中に雨に降られると、塗料が雨水を吸い込んでしまいます。すると、塗料の耐久性が下がり、ひび割れや剥離などが起きやすくなります。後で塗り直しが必要になることもあり、工期が伸びてしまうこともあるでしょう。

雨による被害を最小限に食い止めるためには、養生が必要です。塗装した箇所をブルーシートなどで覆うなどの処置を業者に依頼しましょう。

 

4-2 できるだけ早く工事を中断してもらう

雨の中で作業を行うと、塗料が塗装面と上手く密着しません。不具合が発生しやすくなるなどマイナスの要素が大きいため、早く工事を中断すべきです。

ゲリラ豪雨は、塗装に関してだけでなく、安全面においても疎かにはできない事態です。突然、地面を叩きつけるような雨が降り出します。

高所で作業している場合、地上に降りることさえ困難な状況となります。足を滑らせれば、転落などの事故にも繋がりかねません。

また、塗装作業中に落下事故により死亡するケースも少なくありません。厚生労働省の発表した令和元年の労働災害統計によれば、建設業における墜落・転落による死傷災害は5,171件。そのうち110件が死亡事故となっています。

まずは安全第一です。

雨が降り始めても塗装作業を続行しているようなら、少しでも早く中断してもらいましょう。

 

5 . 業者とコミュニケーションを取って事故を防ぎましょう

外壁塗装工事にかかる期間は、10~14日間程度。天候不良が続くようであれば、工期の延長もあり得ます。工事を長引かせたくないのは分かりますが、強引に作業を進めてはいけません。主な理由としては、「塗装への悪影響」「職人に及ぶ危険性」が挙げられます。

確実な施工のためには、安心安全な環境での作業は必須です。雨が降り出しても業者が作業を続行しているようなら、声を掛けましょう。雨の中でも可能な作業はありますが、危険は伴います。

コミュニケーションを取ることが、事故防止にもつながるはずです。

 

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