モルタルとは、砂(細骨材)とセメントと水とを練り混ぜて作る建築材料です。日本でも広く使用されてきましたが、工程が複雑であることなどからサイディングやタイルなどが最近の主流になりつつあります。しかし、独特の重厚感や味のある表面模様は今も人気の一因です。モルタルで外壁塗装をした場合、モルタル外装を長持ちさせたり遮熱など家自体の機能を高めるための塗装仕上げの選び方で2000円~8000円/㎡ 前後の幅があります。
依頼する業者によって多少変わりますが、たとえば30坪の家は外壁がだいたい100㎡~150㎡だとして、7000円の塗装をして70~115万円ということです。
塗装によって料金に幅があり、ウレタン塗装3工程なら、100㎡~150㎡の外壁は50万円前後です。
ここには塗料代、養生代、工賃も含まれます。
また、料金内で何回塗りかも確認しましょう。
シーリングを撤去して打ち直したり、建築雑金物も塗りなおすと別途10~15万円前後です。
モルタルの塗装仕上げには次のような種類があります。
リシン、陶磁器調、ウレタン、石材、アクリル、合成樹脂、遮熱塗装、フッ素塗装など。
リシンがもっとも安く、次に細かな種類に分かれいろいろな仕上げ方のある合成樹脂、吹き付け仕上げをするタイルもリーズナブルです。
家を南欧風にしたいなど、外壁塗装にくわえてレンガなど石材を貼り付けると7~8000円㎡かかります。
建物のメンテナンス時期を考えると最初に安いのがいいとは限らず、初期投資に少しかかってもその分、美観を保てる期間が長くなるように塗装するのが満足度が高いでしょう。
もしクラック(ひび割れ)がある場合はUカット補修やシーリング剤の充填を行ったり、欠損や爆裂が見られる場合はエポキシ樹脂モルタルなどで形成補修を行います。
外壁塗装に光触媒のコーディングをすると汚れが自然に分解されます。
モルタルの光触媒コーディングには空気を清浄する効果もありますから外観以上の価値があります。光触媒コーディングは業者によりますが4~5000円/㎡くらいからです。
費用と予算を考慮してベストな外壁塗装を選びたいですね。
また、お家のモルタル外壁が、雨の日に膨らんでいることはありませんか? これは、モルタル壁面に塗膜が完全に密着していないために僅かな隙間から水が侵入しているために起こる現象です。塗装膜とモルタル素地との間に水がたまってしまうと、モルタル素地が腐食し、欠損や腐食箇所からの浸水につながるおそれがあります。このような場合は、早めの塗り替えをお勧めします。