2022-01-17 12:17:35 更新

雨漏りを放置するのは危険!応急処置と修理業者選びのポイントを解説

雨漏りを放置するのは危険!応急処置と修理業者選びのポイントを解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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台風や大雨の後、天井にシミが現れたらとても不安になりますよね。そのまま雨漏りを放置してしまうと木材の腐敗の原因となるため、早急に対策することをオススメします。

しかし、補修工事のことを何も分からない状態で見積書を見ても、高いのか安いのかは分かりません。そこで、ひとまず自分でできる応急処置と修理業者の選び方、費用の相場をご紹介します。

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1 . 雨漏りが発生しやすい場所は?

2 . 雨漏り発生後すぐに必要な応急処置

3 . 応急処置は一時しのぎ! すぐ業者に補修を依頼しよう

4 . 業者による修理後すぐに雨漏りが再発・・・なぜ?

5 . 雨漏りが始まったらまずは応急処置を。その後に業者へ依頼しましょう

1 . 雨漏りが発生しやすい場所は?

雨漏りはなぜ起こるのでしょうか。それが分かれば雨漏りをしている場所を特定しやすいと言えます。そこで、まずは雨漏りしやすい場所を見ていきましょう。

1-1 屋根

リペイン建装_雨漏りが発生してる屋根+

風雨の影響をもっとも受けやすい部分は屋根です。そのため、屋根は雨漏りの原因になりやすい場所です。雨が降っているときに天井にシミが現れたり、シミが広がったり、濃くなったりした場合は、屋根に雨漏りの原因がある恐れが高いと考えられます。

天井から雨漏りしている場合、4つほど原因が挙げられます。1つずつ見ていきましょう。

■ 屋根材の経年劣化

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屋根材の耐用年数は、屋根材ごとに異なります。ストレート屋根やガルバリウム鋼板の場合は耐用年数がおおよそ25~30年となります。

アスファルトシングルは20~30年ほど。セメント系瓦はおおよそ40年ほどで寿命を迎え、粘土瓦(日本瓦)は50年以上もちます。

この耐用年数を過ぎている場合、水を吸収して保湿状態になっていたり、防水性が失われていたりすることがあるので雨漏りの原因となります。また、屋根材が経年劣化している場合、屋根材の下に設置してある防水シートも同じく経年劣化により防水性が失われている恐れが高いと考えられます。

屋根の劣化症状として、以下のようなものが挙げられます。

■ 屋根材のひび割れ

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地震などの災害により、屋根材がひび割れてしまうケースがあります。そうすると、そこから雨水が侵入してきてしまうので、雨漏りを発生させる原因となります。

■ 屋根材のズレ、浮き

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地震などで屋根に大きな負荷が加わると、屋根材のズレ浮きを引き起こすことがあります。屋根材の同士の隙間から雨水が侵入して雨漏りの原因となる訳です。

■ 板金の浮きや釘の浮き

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ストレート屋根などのてっぺん部分や屋根同士を結合させている谷間部分に板金が使われていることが多いです。この板金が浮いてきてしまったり、釘が緩んできてしまったりすると隙間ができてしまい、雨漏りを引き起こすケースがあります

■ 漆喰の崩れ

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瓦屋根である場合、棟部分に漆喰が使われていることが一般的です。そこが崩れていたり、ひび割れていたり、剥がれていたりすると雨水が侵入してきてしまうことがあります。

瓦で覆われている部分なので、目視しにくいため自分で確認するよりも専門家に点検してもらった方がいいでしょう。

■ 屋根材の隙間が埋まっている

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一般的に瓦屋根やストレート屋根などは屋根材同士に隙間があります。これは雨水や屋根材内部で結露した水を逃がすための排水口の役割を果たしています。しかし、塗料などで屋根材同士がくっついてしまうと、排水先がなくなってしまい、雨漏りを引き起こすケースがあります。

とくに屋根材同士の隙間を埋める、ラバーロック工法は注意が必要です。

1-2 窓サッシ

雨漏りは天井から起こるとは限りません。窓周辺から雨漏りしてくる場合もあります。今度はその原因をご紹介します。

■ コーキングの劣化

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窓サッシは、雨漏りしてこないようにコーキング材で外壁とサッシとの隙間を埋めていることがほとんどです。

しかし、このコーキングは時間の経過とともに劣化していきます。最初は柔らかい状態だったものが徐々に硬化していき、ヒビ割れを起こしてしまう訳です。このヒビ割れが発生してしまうと、雨水の侵入を防ぐことはできなくなります。

土地や気候によって違いはありますが、コーキングはおおよそ耐用年数が10年と言われています。そのため、寿命を迎えている可能性のある家屋の場合は、チェックしてみる必要があります。

■ 外壁のヒビ割れと窓サッシの結合

外壁は地震の揺れ、温度差や乾燥による外壁素材の膨張と収縮によって亀裂が生じてしまうことがあります。とくに窓サッシがはめ込まれている四つ角付近の外壁は亀裂が生じやすい部分です。外壁に生じた亀裂が窓サッシにまで伝わってしまうと、窓サッシ付近から雨漏りを発生させるケースがあります。

室内からでは分かりにくいため、屋外からチェックしてみてください。

■ 引き違い窓の隙間

引き違い窓も雨漏りが発生しやすい場合です。2枚以上の窓がお互いに交差するようにして開け閉めできるようになっている場合、窓同士がスムーズに交差できるように僅かな隙間を空けてあるためです。

この隙間に横殴りの雨があたると、雨水が室内に入ってきてしまいます。しかし、これは不具合ではないので、タオルで拭き取るなどして対応しましょう。

1-3 外壁

壁紙に雨水によるシミができたり、壁紙がカビの発生によって剥がれてきたりする場合、外壁から雨漏りしている恐れがあります。どんな理由で雨漏りしているのか、その原因を見ていきましょう。

■ 外壁塗装の剥がれやひび割れ

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外壁塗装は経年劣化によってひび割れてきたり、剥がれてきたりしてしまいます。ひび割れ剥がれをそのままにしていると、普通の雨では問題がなかったとしても、台風などで横殴りの雨が吹き付けてくると外壁から雨水が浸入してくることがあります。

基本的には外壁の内側に防水シートが設置されているため、雨水の侵入を食い止めることができますが、壁にシミが現れる場合はこの防水シートが劣化している恐れがあります。

また、外壁の亀裂の下に窓がある場合、亀裂が窓サッシとつながっていなくても、外壁内で雨水が伝わっていき、窓サッシ部分から雨漏りするケースもあります。窓サッシ周辺だけではなく、窓の上部に外壁の亀裂がないかもチェックしてみてください。

■ コーキングの劣化

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板状の外壁材(サイディング)をつなぎ合わせて外壁としている場合、その目地にコーキング材が使われていることがほとんどです。また、外壁の亀裂の補修にコーキング材が使われることもあります。

これらのコーキングが劣化していると、雨漏りを引き起こす原因となります。

一般的に外壁材よりもコーキングの耐用年数の方が短いので、雨漏りがした場合はまずコーキング箇所を疑ってみてください。

1-4 ベランダ

ベランダは外に出ているため雨の影響を強く受けやすく、雨漏りする恐れが高い場所です。次はベランダからの雨漏りが発生する原因をご紹介します。

■ 排水口のゴミ詰まりと劣化

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ベランダは太陽光や風雨にさらされているので劣化しやすい場所です。直接雨水が吹き付けてくることから排水口が設置されているのですが、ここが劣化してくると周りの防水塗装が剥がれてきて雨水が入り込む隙間を生んでしまいます。

排水管が室内に伸びる場合や天井を横切る場合は、そこの劣化によっても雨漏りを引き起こすことがあるので注意しましょう。

また、枯れ葉やゴミなどで排水口が詰まっていると水が溢れ出し、ベランダの防水層を超えて階下に水が漏れたり、室内に流れ込んできたりしてしまいます。

また、排水口から入ったゴミが排水管のなかで詰まってしまっても雨漏りを引き起こす恐れが出てきます。雨量が多い日は水圧で排水管の結合部から水漏れしてくることがあり、そこから室内に雨水が流れ込んでしまうケースもあります。鳥の巣が原因で詰まっている場合もあるので注意しましょう。

■ ベランダの壁や床のひび割れ

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ベランダの壁や床がひび割れている場合も雨漏りの危険性が高まります。屋根や外壁と同じようにベランダの壁や床にも防水塗装が施されていますが、劣化してひび割れていると雨水が室内に染み出てきてしまうケースがあります。排水口のチェックと一緒に、これらの原因も疑ってみてください。

■ 笠木の浮き

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ベランダの手すり部分を覆っている部品(笠木)の劣化も雨漏りの原因として疑ってみる必要があります。この手すり部分には板金が使われていることが多く、地震や風雨などの影響で浮き上がって隙間ができてしまったり、破損したりするケースがあります。すると、そこから雨水が入り込み、1階の壁や天井から雨漏りしてくる恐れがでてきます。

すぐにチェックできる部分なので、確認してみましょう。

■ ベランダの窓サッシ部分の劣化

ベランダの出入り口部分のサッシにはコーキング材が使われているので、このコーキングが劣化してくるとそこから雨漏りする恐れが高まります。

このつなぎ目部分はアンカーボルトで固定されている場合もあるのですが、地震や風などでボルトが緩んでしまうと、雨漏りの原因となるので注意しましょう

雨漏りを放置すると後で高額な修理費用がかかることも・・・

雨漏りをそのまま放置していると壁にカビが発生してしまったり、壁や天井内部の木材が腐敗してしまったりと、高額な修理費用が必要になってしまうケースがあります。そのため、早めに対応することをオススメします。

2 . 雨漏り発生後すぐに必要な応急処置

雨漏りの修理を業者に依頼すると決めていても、目の前の雨漏りを放置しておくわけにはいきません。そこで、自分でできる応急処置をご紹介します。

2-1 自分で雨漏り修理を行う際の注意点

業者に頼むとそれなりの費用がかかるため、可能な限り自分で雨漏りの修理をしたいところでしょう。しかし、間違った修理を行うと被害が大きくなってしまうことがあります。そこで注意すべき点をまとめてみました。

■ 原因の特定

雨漏りの原因は絶対に特定しなくてはなりません。そもそも雨漏りをしている原因が分からなければ補修のしようがありません。

しかし、原因が必ず1つとは限りません。いくつかの原因が複雑に絡み合っていることもあるのでしっかりくまなく確認しましょう。

また、補修すべきではないところまで補修してしまって、悪化させてしまうこともあるので注意が必要です。

■ 材料の用意

雨漏りの原因が分かったら、補修に必要な材料を用意します。このとき、適切な素材を選ぶことが大切です。ホームセンターで買ってきた材料を使ってみたら、合わなかったという失敗はよくあるケース。

そのまま無理に補修を行うと適切な処置が行えないこともあるので、正しい素材を選びましょう。

■ 適切な補修

必要な材料を用意したら、実際に補修を行います。しかし、素人が本格的な補修をしても、完全に直し切るのは難しく、それどころか逆に悪化させてしまうこともあります。そのため、あくまでも応急処置にとどめておくことが大切です。

そこで、有効な応急処置の仕方をご紹介します。

2-2-1 バケツで水を受け止める

もっとも簡単なのは、雨水が滴ってきている部分にバケツを置き、雨漏りを受け止める方法です。これは天井に雨漏りのシミができ、そこからポタポタと水が滴り落ちてきた場合などに有効です。そのまま放置しておくと、天井だけではなく床をびしょびしょに濡らしてしまい、床や壁、家具にまで被害が及んでしまいます。

まずはブルーシートを雨漏りしている箇所の下に広げ、そこにバケツを置きましょう。雨水がバケツの底にあたると、水滴が跳ねて周りに飛び散ってしまいます。そのため、バケツの底には雑巾タオルをおいて、水滴が跳ねないように工夫するやり方がおすすめです。

バケツ内部に水が溜まってくると効果がなくなってしまうので、小まめに水を捨てましょう

他には、水が滴り落ちてくる部分に糸を結びつけた釘を取り付け、糸の端をバケツの中に入れる方法も有効です。こうすると、水が糸を伝って落ちてくるので、バケツの底にあたった水が飛び散る心配がありません。

2-2-2 吸水シートで水を吸い取る

窓枠やサッシ部分から雨漏りしてくる場合は、吸水シートや雑巾で水を吸い取る方法が有効です。

まずは濡れては困るカーテンを取り外しましょう。雨漏りしてきている部分を確認したら、そこに吸水シートや雑巾を置きます。窓枠の下にビニールシートを設置すると、雨水が広がってきたときに受け止めてくれるので被害を抑えられます。

水を含みすぎると吸水シートや雑巾は吸水力が落ちてくるので、小まめに取り替えるか絞るなどして対応してください。

2-2-3 屋根にブルーシートを貼る

屋内から雨漏りの応急処置をするのではなく、屋外から応急処置をする方法もご紹介します。それが、屋根にブルーシートを貼るやり方です。

雨漏りしている場所が屋根であると分かっている場合、屋根全体をブルーシートで覆ってしまえば雨漏りしてくる心配がなくなります。細かい箇所が分からなくても屋根全てを覆っているので、一時的に雨漏りがおさまることが期待できます。

しかし、そのまま放っておくとブルーシートの内部の水分が上手く蒸発してくれず、湿気がたまり、カビを発生させる原因になるので、雨が降ってきたときだけ行うようにしてください。

やってはいけない応急処置

雨漏りの応急処置は被害を広げないことに意識を向けることが大切です。しかし、間違った処置をしてしまうと、かえって被害を大きくしてしまうことがあります。そこで、やってはいけない処置方法をご紹介します。

■ 原因の分からない補修

雨漏りの原因がハッキリしている場合は問題ありませんが、原因が分からないのに補修をしてしまうとかえって事態を悪化させてしまうことがあります。

また、雨漏りの原因は1つとは限りません。1箇所から雨漏りしていても、原因が2つ以上重なっていることもあります。

原因の1つを解決して満足してしまうと、もうひとつの原因を見過ごすことになり、結果的に雨漏りを放置してしまうことになります。

そのため、原因が分からないまま補修を行うのはやめておきましょう

■ 室内からコーキング

窓サッシなどから雨漏りがしてくる場合、内側から雨漏り箇所を塞いでしまえばいいと考えるのは危険です。

雨漏りしてくる隙間を埋めてしまえば確かに水がたれてくることはなくなりますが、行き場を失った雨水は別のところに流れていく恐れがでてきます。壁内部に雨水が溜まって木材が腐敗してしまう原因になることもあります。逆効果になることがあるので、やめましょう。

■ 外側から隙間を塞ぐ

室内からのコーキングがダメなら外側から隙間を塞いでしまえばいいと考えるのも危険です。雨漏りの原因となる隙間を埋めるのは問題ないですが、排水のためにあえて空いている隙間も埋めてしまうと、雨水の逃げ道がなくなってしまって、大きな問題を生んでしまいます。

結露の逃げ道がなくなったり、雨水が滞留したりして逆に雨漏りがひどくなることもあります。排水口をしっかりと把握するのは難しいので、オススメできません。

また、コーキング材によっては補修する素材との相性が悪いものがあります。専門知識がない人が適当に補修すると、防水効果が得られず、剥がすのに余計な手間がかかります。その結果、修理費用がかさむことになるので控えた方がいいでしょう。

■ 釘を打つ

屋根材や外壁に直接釘を打ち込むのもやめましょう。補修のために打ち込んだ釘が、雨漏りの原因となる隙間になってしまう場合があります。浮いている釘を打ち込むだけなら問題ないと思うかもしれませんが、これも危険。

むやみに釘を打ち直すと釘穴を広げてしまい、さらに雨漏りを悪化させてしまうことがあります。自分で直さず、専門業者に依頼しましょう。

3 . 応急処置は一時しのぎ! すぐ業者に補修を依頼しよう

雨漏りをしている最中に応急処置をすることは大切ですが、一時しのぎに過ぎません。すぐに業者に補修依頼を行いましょう。そのときに気になるポイントをまとめてみました。

3-1 まずは発生箇所と原因を特定する

雨漏りの補修は発生箇所を特定することが大切です。しかし、その原因がいくつあるかも分からない場合、特定するのはとても難しくなります。そこで、補修業者が行う具体的な4つの特定方法をご紹介します。

■ 目視調査

目視調査は、住居人から雨漏りの状況を詳しく聞き、外壁や屋根裏などを目で見て確認する調査方法です。濡れている場所や雨のシミなどから雨水が侵入してくる箇所を特定します。

■ 散水調査

雨水がどこから入ってくるかを特定するには、雨水の侵入箇所と思われる部分に水を流してみるのも有効です。これが散水調査という方法です。雨漏りを人為的に再現して原因を突き止めるのです。

■ 発光液調査

雨漏りをしていると推測できる場所に発光液を散布して調べるのが発光液調査です。この発光液は無色透明ですが、紫外線ライトを当てると発光します。散水調査と似ていますが、紫外線ライトに反応するので散水調査や目視調査よりも見逃す心配がなく、調査後に建物に色が残る訳でもありません。

複数の場所から雨漏りしていても、その経路を特定できます。

■ 赤外線サーモグラフィー調査

建物を赤外線カメラで撮影して雨漏りの原因を調査するのが赤外線サーモグラフィー調査になります。

この赤外線カメラは温度を色で示してくれるので、極端な温度差が生じている場所があれば、雨漏りの原因箇所、または雨が伝っている経路であると推測できます。

そのため、雨漏りのメカニズムを目で見て調べることができる訳です。

3-2 雨漏り対策の補修工事と費用

雨漏りの発生箇所と原因が特定できたら、補修が行われます。

平均的には30万円程度が相場と言われていますが、雨漏り原因の多さや進行度合い、実施すべき補修内容はさまざまなため、あまり目安にはなりません。

そのため、以下にまとめてみました。

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雨漏り補修にかかる費用はさまざまですが、多くの場合、発見後できるだけ早期に補修を行った方が安く済みます。

4 . 業者による修理後すぐに雨漏りが再発・・・なぜ?

雨漏りの補修を業者に頼んでも、すぐに雨漏りが発生してしまうことがあります。その原因とは一体何なのでしょうか。具体的に見ていきます。

4-1 雨漏り再発の主な原因

雨漏り再発の原因は、補修業者のミスであることが多いと言えるでしょう。どうしてそんなことが起こるのか、また雨漏りをしない業者に頼むためには何を見極めればいいのかをご紹介します。

4-1-1 原因・場所を特定していない

雨漏り補修を行ったのに、すぐに雨漏りしてくる場合は、原因の究明や雨漏り箇所の特定が不十分であった恐れがあります。建物構造の複雑化と新しい工法や機材の登場により、雨漏りの原因が分かりにくくなっている背景があるのです。

そのため、雨漏りの原因を特定せずに補修を行ってしまう業者もいます。

雨漏りの原因について聞いてみてもあやふやな回答しか返ってこない場合は、しっかりと原因の特定ができていない恐れが高いです。話の根拠がはっきりしている業者を選ぶようにしましょう。

4-1-2 業者の技術が不足している

雨漏りの補修や修繕には業者の技術や力量が問われます。

水は小さな隙間にも入っていくため、雨漏りの原因となっている場所が小さすぎて特定しづらい場合も多いです。

また、複雑な要因が絡まっている場合、すべての原因を特定するのは建物に関する詳しい知識と経験が必要になってきます。経験不足の職人さんでは、適切な補修が施せない場合もあります。地元で評判がいい業者に見積もり依頼を出すなど、信頼性の高さも判断基準にした方がいいでしょう。

4-1-3 症状を悪化させる工事を行っている

雨漏りの原因だと考えられたところが、本当の原因ではなかったということもありえます。ときには症状を悪化させる工事を行っている場合さえあります。

雨漏りの修繕は、建物が完全に乾燥してから行うことが重要です。乾燥する前に修繕してしまうと湿気の逃げる場所がなくなってしまい、木材の腐敗につながってしまいます。

また、雨漏りの原因と思われていた隙間が実は雨水を排水する場所であったというケースもあり、そこをコーキングしてしまうと症状の悪化を引き起こします。建物に関する質問をしてみて、職人さんの知識と経験を見極めるといいかも知れません。

4-2 優良業者を見極めるポイント

雨漏りを直すには優良業者に依頼することが大切です。そこで、安心で納得できる優良業者を見極めるポイントをまとめてみました。

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いきなり訪問してきて、雨漏り箇所がないかを聞いてくる業者や無料点検を提案してくる業者は避けるべきでしょう。また、緊急性をあおったり、過度な値引き交渉をしたりして契約を急ごうとする業者も悪徳業者である恐れがあります。

アフターサポートがしっかりしているか、見積もりの内訳が詳細に記載されているか、原因や補修方法をしっかりと説明してくれるかなどをチェックしましょう。

5 . 雨漏りが始まったらまずは応急処置を。その後に業者へ依頼しましょう

雨漏りがし始めたら、応急処置をして対処しましょう。その後に業者に連絡して補修工事をしてもらうようにしてください。そのまま放置しているとカビが発生したり、木材が腐敗してしまったりして危険です。

業者に依頼するときは、しっかりとした知識と経験があるかをチェックすることが大切です。そして、補修費用を最小限に抑えるためにも、早めに対応しましょう。

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