2024-04-05 06:57:40 更新

50坪の外壁塗装の費用相場はいくら?料金の内訳や高くなる条件、業者の選び方を解説

50坪の外壁塗装の費用相場はいくら?料金の内訳や高くなる条件、業者の選び方を解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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外壁塗装の費用相場は、家の延床面積の坪数をもとに算出することが可能で、延床面積50坪の住宅の場合には120万円〜150万円が一般的な相場となっています。外壁塗装の費用には、塗料代に加えて足場代や人件費なども含まれているため、足場の組立・解体が困難な敷地や塗料のグレードによっては、200万円ほどの見積もりとなることも考えられます。

そこで本記事では、50坪の家の外壁塗装費用について、目安となる相場と費用内訳、相場よりも高くなる・安くなる条件などについて解説します。施工を依頼する業者選びの注意点についてもまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。

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50坪の外壁塗装の費用相場は120万円〜150万円

50坪の外壁塗装の費用内訳

50坪の外壁塗装の費用相場が上下する条件

50坪の外壁塗装を依頼する業者の選び方・注意点

まとめ

50坪の外壁塗装の費用相場は120万円〜150万円

延床面積50坪の住宅で外壁塗装を依頼する場合、120万円〜150万円が費用相場の目安です。外壁塗装の費用には、塗料代に加えて人件費・工事費、足場代などが含まれており、使用する塗料のグレードや塗装面積、外壁の劣化具合によって変動します。そのため50坪の家の費用相場はあくまでも目安として考え、正確な費用を知りたい場合には施工業者からの見積もりを取り寄せることをおすすめします。

なお、外壁塗装で「50坪の家」が指すのは、建物の各階の面積を合計した「延床面積」が50坪の住宅です。1階部分だけの建築面積(建坪)が50坪の家や、敷地面積が50坪の家は費用相場が異なるため、計算する際には注意しましょう。

外壁塗装の費用相場について詳しいシミュレーションは下記のページに記載していますので、併せて参考にしてみてください

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

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50坪の外壁塗装の費用内訳

50坪の外壁塗装を依頼する場合の120万円〜150万円の費用には、以下のような料金がすべて含まれています。

  • 塗料代
  • 人件費・工事費
  • 足場代
  • その他の費用

それぞれの内訳が費用全体でどのくらいの割合を占めるのかを詳しくご紹介します。

塗料代

塗料代は、料金全体の2割〜3割ほどを占める費用で、使用する塗料の種類や塗装面積によって金額が上下します。遮熱・断熱性能の高い塗料や耐用年数が長い塗料を使った場合に高額となりやすい傾向があります。

外壁塗装で使われる塗料には、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素などの種類があり、それぞれ異なる特徴を持ちます。紫外線に強い塗料や省エネ性能に優れた塗料など、メーカーによってさまざまな塗料が販売されているため、塗装業者と相談しながら最適な塗料を選ぶことが大切です。

外壁塗装の塗料については、下記のページも参考にしてみてください。

関連記事:外壁塗装の塗料4種類の選び方を解説!相場・耐用年数から最適な塗料を選ぼう

人件費・工事費

人件費・工事費は料金全体の3割ほどを占め、塗料の飛散を防ぐための「飛散防止ネット」の設置や、外壁を洗浄するための「高圧洗浄」、外壁の劣化を補修するための「下地処理」などの費用が含まれます。屋根塗装やベランダの防水工事などの付帯工事を併せて依頼する場合、工事費が高額になる傾向があります。

足場代

足場代は料金全体の2割ほどを占める費用で、高所で安全に作業を行うために欠かせない費用です。足場を設置する面積に対して、800円〜1,200円/m2の平米単価を掛けて算出することが一般的です。なお、足場の設置面積は、ある程度のゆとりを持たせるために外壁の塗装面積を1.3倍した広さで求められます。

たとえば、一般的な50坪(約165m2)の家の塗装面積は、1.2倍の係数を掛けて約198m2と算出されます。およそ200m2の広さと考えるのであれば、足場の設置面積は1.3倍した260m2。ここに800円〜1,200円/m2の平米単価を掛けて、20万8,000円〜31万2,000円が目安となります。

その他の費用

最後に、廃材の処分費用や事務手数料、職人の方の交通費などを含めた「その他」「諸経費」の費用が計上されます。料金全体の2割ほどが目安となっていますが、内訳が気になる場合には塗装業者に詳しく問い合わせてみると良いでしょう。

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50坪の外壁塗装の費用相場が上下する条件

50坪の外壁塗装では、120万円〜150万円が費用相場となっていますが、条件によっては200万円を超えるケースも考えられます。ここでは50坪の外壁塗装費用が変動する要素について、以下の7つをご紹介します。

  • 建物の階数(塗装面積)
  • 建物の形状
  • 建物の築年数
  • 使用する塗料のグレード
  • 屋根塗装の有無
  • 外壁塗装を行う時期
  • 下請け業者(中間マージン)の有無

これらの条件も考慮しながら、塗装業者の見積もり金額を確認してみましょう。

建物の階数(塗装面積)

同じ50坪の家であっても、建物の階数が異なると塗装面積が変わるため、費用相場が変わることがあります。たとえば、平屋で50坪の住宅と、1階25坪・2階25坪の2階建ての住宅、1階20坪・2階20坪・3階10坪の3階建ての住宅では、外壁の面積が異なることはイメージしやすいはずです。

同じ坪数であれば建物の階数が少ないほど費用相場は安くなりますが、外壁塗装では敷地面積や建築面積ではなく、各階の床面積を合計した「延床面積」で坪数を計算することに注意しましょう。

建物の形状

50坪の家の外壁塗装費用は、正方形や長方形に近い建物ほど安くなり、凹凸のある複雑な形状の建物ほど高くなる傾向があります。窓の数・大きさやベランダの有無なども外壁塗装費用が上下する要因です。デザイン性の高い注文住宅では、相場よりもやや高めの見積もり金額になることも多いためご注意ください。

建物の築年数

外壁塗装費用は建物の築年数によっても変動し、築古物件ほど外壁の劣化が進んでいる可能性が高いことから、費用相場が高額になる傾向があります。50坪の築浅物件であっても、安価な塗料を使用していたり、耐用年数を過ぎても塗り替えを行わなかったりした場合には、相場より高い金額が請求されることがあります。築年数を経ることで、外壁だけではなく屋根やベランダの修繕が必要となることも多いため、十分なメンテナンス費用を用意しなければなりません。

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使用する塗料のグレード

外壁塗装工事では、使用する塗料のグレードによって塗料代が大きく変動します。塗装面積が大きな住宅ほど塗料のグレードによる変動幅が大きくなるため、50坪の住宅では塗料のグレードが大きな影響を及ぼします。塗料のグレードを落とすことで一度の塗装費用を抑えることは可能ですが、機能性が低下して耐用年数も短くなることから、冷暖房にかかる電気代が増加したり、塗り替えサイクルが短くなったりするデメリットも考慮する必要があります。

関連記事:外壁塗装の塗料4種類の選び方を解説!相場・耐用年数から最適な塗料を選ぼう

屋根塗装の有無

外壁塗装を依頼する際に、同時に屋根塗装も依頼することによって、一度の工事費用が高くなります。ただし、外壁と屋根の塗装を同時に行うことで、足場の組立・解体が一度で済むため、​​別々に工事する場合と比べるとトータルコストは安くなります。ゆくゆくは屋根のメンテナンスも依頼したいと考えている場合には、外壁塗装と同時に依頼するのがおすすめです。

外壁塗装を行う時期

50坪の外壁塗装の費用相場は、繁忙期または閑散期のどの時期に依頼するかによって、見積もり金額が変動することもあります。たとえば、塗料が乾きやすい春・秋のシーズンは外壁塗装の繁忙期とされており、一方で梅雨・真夏・真冬のシーズンは塗装工事が行えないこともあるため閑散期にあたります。繁忙期を避けて依頼することで、外壁塗装費用の値引きを受けられる可能性がありますが、時期によって工期が延びてしまう可能性もあるため注意が必要です。

なお、希望通りの時期に工事を依頼するためには、少なくとも2ヶ月〜3ヶ月前から塗装業者に相談を始めておくと安心です。

下請け業者(中間マージン)の有無

外壁塗装費用の内訳では人件費が大きな割合を占めており、工事に関わる人数が多いほど費用が高額になる傾向があります。工事に関わる人数が多くなるケースとして、施工会社が下請け業者を利用して足場工事・下地処理工事などを外注している例が挙げられます。

すべての工事を自社で実施するのではなく、下請け業者を使って施工を依頼する場合には、下請け業者の人件費に加えて仲介した業者への中間マージンが発生し、費用が割高になることがあるため注意しましょう。

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50坪の外壁塗装を依頼する業者の選び方・注意点

最後に、50坪の家で外壁塗装工事を依頼したい場合に、どのように施工業者を選べば良いのかをご紹介しましょう。

  • 最新の塗装実績が豊富な業者を選ぶ
  • 詳細な見積書を出してくれる業者を選ぶ
  • 訪問営業や「足場代無料」の業者は要注意

これらのポイントと注意点について詳しく解説するので、ぜひチェックしてください。

最新の塗装実績が豊富な業者を選ぶ

安心して外壁塗装工事を依頼できる業者を探すためには、会社HPなどで最新の実績が詳しく掲載されていることを確認すると良いでしょう。これまでの施工実績がビフォーアフターの写真とともに紹介されている業者や、工事の各工程を丁寧に解説している業者であれば、見積もり金額がやや割高であっても安心して依頼することができるでしょう。

一方で、10年前の古い実績しかない業者や、文字だけの紹介しか載っていない業者の場合には、見積もり時の担当者の対応などもしっかりとチェックする必要があります。

関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

詳細な見積書を出してくれる業者を選ぶ

外壁塗装の見積もりを取り寄せる際には、見積書の内訳について詳細に説明してくれる業者を選ぶと良いでしょう。たとえば、塗装面積に合わせた計算ではなく、「養生一式」「コーキング一式」など簡易的な計算で見積書を作成する業者も少なくありませんが、工程を「一式」でまとめられてしまうとどのくらいの費用が発生しているのかわかりにくく、他社の見積書との比較も難しくなってしまいます。

あえてわかりづらい見積書を作成することで割高な塗装費用を請求するケースも考えられるため、見積書はできるだけ詳細に作ってもらうように依頼しましょう。外壁塗装の見積書でのチェックポイントについては、下記の記事も参考にしてみてください。

関連記事:外壁塗装の見積もりは何社取れば良い?見積書のチェックポイントと費用相場を解説

訪問営業や「足場代無料」の業者は要注意

外壁塗装業者の中には、自宅を急に訪ねてきてリフォームを提案する訪問営業を行っているところもあります。訪問営業を行う業者の中にも優良業者はいるかもしれませんが、「今すぐ決めればキャンペーンで安くなる」「この場で即決したら足場代を無料にする」といった言葉で契約を急かしてくる場合には要注意です。

外壁の劣化が進んでおり、早めに塗り替えを依頼したいと考えていた場合にも、訪問営業で即決することは避け、一旦見積書を作成してもらって他社の見積もりと比較してから決めるようにしましょう。

なお、外壁塗装工事の予算が用意できない場合や、できるだけ安く塗り替えを行い場合には、下記のページのコストカット方法も活用してみてください。

関連記事:お金がなくても外壁塗装できる8つの方法とは?費用のコストカット方法も紹介

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まとめ

延床面積50坪の家では、外壁塗装の費用相場として120万円〜150万円が目安となっています。塗装費用の中には、塗料代や人件費、足場代などが含まれており、選ぶ塗料や建物の階数・形状などによって料金が上下することがあります。また、建物の築年数や屋根塗装の有無、施工時期なども費用相場に影響を与えるため、正確な塗装費用は信頼できる塗装業者からの見積書で確認するのがおすすめです。

ただし外壁塗装を依頼する業者を選ぶ時には、訪問営業の業者で即決したり、「足場代無料」などのセールストークの業者に依頼することは避けるようにしてください。最新の実績を豊富に公開していることや、詳細な見積書を作成していることを重視して、信頼できる業者を見極めましょう。

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