2024-04-11 08:01:08 更新

屋根塗装の相場は40〜80万円が目安!坪数ごとの費用や内訳、安く抑えるコツを紹介

屋根塗装の相場は40〜80万円が目安!坪数ごとの費用や内訳、安く抑えるコツを紹介
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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屋根塗装を業者に依頼した場合の費用相場は、30坪の家で40万円〜80万円が目安です。屋根塗装にかかる費用は、使用する塗料の種類・グレードと、塗装が必要な屋根の面積によって大きく左右されるため、規模が大きな建物ほど費用相場は高額になる傾向があります。

また、屋根の傾斜が急で屋根足場が必要な場合や、外壁塗装と同時に依頼する場合なども、相場より高額な見積もり金額を提示される要因です。

今回の記事では、屋根塗装の相場とその内訳、相場よりも高くなるケースと、安く依頼するためのコツについてご紹介します。

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目次閉じる

屋根塗装の相場は30坪で40万円〜80万円が目安

屋根塗装の費用相場の内訳

屋根塗装の見積もり金額が費用相場より高くなる要因

屋根塗装を相場よりも安く依頼するコツ

屋根塗装は自分でDIYすることは可能なのか?

まとめ

屋根塗装の相場は30坪で40万円〜80万円が目安

一般的な戸建て住宅の広さである延床面積30坪であれば、屋根塗装の費用相場は40万円〜80万円が目安となっています。20坪や40坪などの広さで屋根塗装の相場を調べたい場合には、大体10坪ごとに7万円〜20万円を増減することで、大体の目安を調べることができます。

屋根塗装は高所での作業が必要なため足場の設置費用が発生するので、平屋よりも2階建て・3階建てなど高さのある建物の方が費用は高額になる傾向にあります。また、屋根塗装と同時に外壁塗装を依頼した場合にも、塗料の使用量や工事期間が増えるため、見積もり金額は高額になります。

使用している屋根材によっても塗装工事の難易度が変わり、費用相場が変動することもあるため、自宅の正確な屋根塗装の費用は業者に見積書を作成してもらって確認するのが確実です。

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屋根塗装の費用相場の内訳

30坪の家で40万円〜80万円の屋根塗装の費用相場は、主に以下の4つの費用項目で構成されています。

  • 塗料代
  • 足場代
  • 人件費・工事費
  • その他の費用(諸経費)

これらの費用がそれぞれどのくらいの割合で発生するのか、どういった目的で使われる費用なのかをご紹介します。

塗料代

塗料代は、工事費用全体のうち約2割〜3割を占め、使用する塗料の材料費で構成されています。屋根塗装で使用される塗料には、ウレタン塗料・シリコン塗料・フッ素塗料などの種類があり、それぞれの塗料で耐用年数や費用単価が異なります。グレードの高い塗料を選ぶと塗料が長持ちするので塗り替え回数が少なく済みますが、その分だけ一回あたりの塗料代は高額となります。

塗料代の計算では、使用する塗料の平米単価と、屋根の面積を掛けて計算することが一般的です。屋根の面積が約100m2、塗料の平米単価が2,000円だった場合には、「100m2 × 2,000円 = 20万円」が塗料代の目安となります。

なお、屋根塗装で使われる塗料の違い・特徴や、最適な塗料の選び方については、下記のページも参考にしてみてください。

関連記事:屋根塗装の塗料を選ぼう!おすすめ塗料の種類と特徴を解説

足場代

屋根塗装における足場代は、職人の方が高所で安全に作業するために欠かせない費用であり、工事費用全体のうち約2割を占めます。足場代は、足場を設置する面積によって変動するため、高さのある建物ほど費用が高額になる傾向があります。建物の外周・高さをもとに計算した設置面積に対して、足場の平米単価である約800円〜1,200円を掛けることで、足場代を算出します。

なお、屋根の勾配が急な建物の場合、外周に設置する足場とは別に、屋根に設置する屋根足場が必要となることがあります。屋根足場の設置にかかる費用は、通常の足場代とは別途請求させるため、相場よりも高額になりやすい点に注意しましょう。

人件費・工事費

屋根塗装で発生する人件費・工事費は、塗装業者による現地調査や塗装作業、アフターサービスといったサービスを受けるために欠かせない費用で、工事費用全体のうち約3割を占めます。主な工事費の内訳として、高圧洗浄代や養生代、軒天や雨どいを同時に塗装する場合の付帯塗装工事費用が挙げられます。

その他の費用(諸経費)

上記の費用に含まれない料金は、その他の費用として計上され、費用全体の約2割〜3割を占めます。業者からの見積書では「諸経費」としてまとめられていることが多く、内訳には廃材の処理費用や現場管理費、交通費・駐車場代などが含まれます。もし諸経費の金額が費用全体の3割を上回るようであれば、具体的な内訳を業者に問い合わせてみると良いでしょう。

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屋根塗装の見積もり金額が費用相場より高くなる要因

屋根塗装にかかる費用は、依頼する業者や建物の状況によって変動することが多く、時には費用相場を大きく上回るケースもあります。ここでは屋根塗装の見積もり金額が、費用相場よりも高くなる要因について解説します。

  • 傾斜や造りによって塗装面積が広い
  • 高価な屋根材を使用している
  • 劣化が激しく葺き替え工事が必要

これらの3点について順番に解説しましょう。

傾斜や造りによって塗装面積が広い

屋根塗装にかかる費用は、塗料を使用する塗装面積によって変動するため、傾斜が急な屋根の場合は見積もり金額が高額になることがあります。また、1階と2階で屋根が分かれている場合や凹凸の多い造りの屋根の場合にも、塗装にかかる作業量が増えるため見積もり金額が高額となる可能性があります。

高価な屋根材を使用している

屋根の造りや塗装面積が同じであっても、使用している屋根材によって費用相場が異なります。高価な屋根材を使用しているほど慎重な扱いが必要となり、人件費・工事費が多く発生することが理由です。たとえば同じシリコン塗料を使用した場合にも、スレート屋根の場合は約2,000円〜2,500円、トタン屋根は約1,800円〜2,200円、ガルバリウム鋼板の屋根は約2,000円などと違いが生まれます。

劣化が激しく葺き替え工事が必要

自宅の屋根の劣化が激しく進んでおり、部分的な補修工事ではなく、屋根全体を交換する葺き替え工事が必要となる場合にも、費用相場を大きく上回る金額が請求されます。葺き替え工事を実施する場合、100万円〜200万円以上の費用が発生することもあるほか、工期が長期化して日常生活に与える影響も大きくなります。

そのため屋根塗装・屋根工事の費用が高額になることを防ぐには、屋根材の劣化が進む前に、定期的に塗り替えを依頼することが大切です。一般的に屋根塗装の塗料の耐用年数は10年〜20年程度なので、築10年が経過したタイミングで一度屋根塗装を検討するのがおすすめです。

関連記事:屋根の葺き替え工事とは?費用相場やカバー工法・屋根塗装との違いを解説

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屋根塗装を相場よりも安く依頼するコツ

屋根塗装にかかる費用は、以下のようなポイントを踏まえて業者に依頼することにより、相場を下回る金額で工事を行うことも可能です。

  • 2社〜3社以上の相見積もりを取る
  • 外壁塗装と同時に依頼する
  • 火災保険・補助金を活用する

それぞれ詳しく解説しますので、屋根塗装を相場より安く依頼したい時に参考にしてみてください。

2社〜3社以上の相見積もりを取る

屋根塗装を依頼する業者を選ぶ時には、2社〜3社以上の複数の業者に対して、「相見積もり」を依頼するのが効果的です。使用する塗料や塗装面積、依頼する工事内容といった条件を揃えた上で、複数の業者の見積書を比較することにより、相場よりも安い業者を探すことに役立ちます。

また、見積書を取るための現地調査にて、営業担当者の対応や見積書の丁寧さをチェックすることで、信頼できる業者を見つけられるメリットもあります。屋根塗装の見積書でチェックしたいポイントについては、下記のページで解説しているので参考にしてみてください。

関連記事:屋根塗装の見積もり|費用相場と業者選びのポイントを解説

外壁塗装と同時に依頼する

屋根塗装を依頼する際には、同じ足場を共有できる外壁塗装を同時に依頼するのがおすすめです。屋根塗装・外壁塗装はどちらも自宅を維持するために欠かせない工事であり、別々に依頼するよりも同時に依頼した方が、トータルで発生する費用を抑えることができます。

なお、外壁と比べて屋根の塗装は、日光や風雨の影響で劣化が進むスピードが早いため、外壁塗装で使う塗料よりもワンランク上のグレードのものを選んでおくと、次の塗り替え時期を同じくらいの時期に揃えることができます。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

火災保険・補助金を活用する

台風や落雷といった自然災害によって屋根が痛み、補修や再塗装が必要になった場合には、自宅の火災保険が適用されることがあります。火災保険の補償が下りると、屋根塗装にかかる経済的な負担を軽減できるので、事前に火災保険の補償内容について確認してみると良いでしょう。

また、自治体による補助金・助成金で屋根塗装が対象となる場合にも、費用負担を抑えることに役立ちます。屋根塗装での補助金は、遮熱・断熱塗料を使用した場合や、地元業者に工事を依頼した場合に対象となりやすいため、最新情報を自治体のホームページなどでチェックしてみると良いでしょう。

屋根塗装での補助金の受け取り方や申請の流れについては、下記のページも参考にしてみてください。

関連記事:屋根塗装で補助金を受け取る!対象になる工事と申請の流れを解説
関連記事:【2024年版】外壁塗装の助成金・補助金まとめ|申請方法・条件や注意点を解説
関連記事:外壁塗装で火災保険が適用される4つの条件とは?費用を抑えた工事のコツ

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屋根塗装は自分でDIYすることは可能なのか?

屋根塗装にかかる費用を節約しようと考え、自分で脚立や塗料を用意して、DIYによる再塗装を考える方も少なくありません。しかし屋根塗装はプロの業者であっても事故が起こる可能性のある危険な作業であり、適切な手順で塗装を行わなければ塗膜がはがれ、屋根材の耐久性が低下してしまうことも考えられます。

事故の危険性を減らし、屋根の寿命を短くしてしまわないためにも、屋根塗装はプロの業者に依頼することをおすすめします。

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まとめ

屋根塗装の相場は、一般的な30坪の住宅で40万円〜80万円が目安です。屋根塗装の費用内訳として、塗料代・足場代・人件費・工事費などが含まれ、屋根の面積・傾斜によって金額が変動することがあります。また、屋根材が激しく劣化している場合には葺き替え工事が必要となり、100万円〜200万円以上の費用が発生することもあるため、適切なサイクルで塗り替えを行うことが重要です。

屋根塗装を相場よりも安く依頼するためには、2社〜3社以上の業者からの相見積もりを取ったり、外壁塗装と同時に依頼したりするのがおすすめです。本記事で解説してきた屋根塗装の費用相場や安く依頼するコツを参考に、信頼できる業者に適正価格で工事を依頼しましょう。

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