2024-05-01 06:42:51 更新

外壁塗装でローンを組むメリット・デメリット解説!注意点や負担を抑える減税制度も

外壁塗装でローンを組むメリット・デメリット解説!注意点や負担を抑える減税制度も
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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外壁塗装は30坪の家で60万円〜90万円の費用が相場となっており、100万円以上のまとまった金額が必要になることも珍しくありません。経済的な負担を抑えるため、銀行でローンを組んで外壁塗装を依頼するケースも多く、お金がなくても外壁工事を依頼できる選択肢が増えています。

住宅ローンなどを返済中の方は、追加でローンを組むことに抵抗を感じることもあるかもしれませんが、資金が貯まるまでの間に外壁が劣化し、大規模な張り替え工事が必要になってしまえば、長期的なメンテナンスコストが増加してしまうこともあります。

そこで今回の記事では、外壁塗装でローンを組むメリット・デメリットと、利用できるローンの種類・選び方について解説します。ローンを組む以外に外壁塗装費用の負担を抑える方法も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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外壁塗装でローンを組むメリット

外壁塗装でローンを組むデメリット・注意点

外壁塗装で利用できるローンの種類と選び方

外壁塗装でローンを組む以外に費用負担を抑える方法・制度

まとめ

外壁塗装でローンを組むメリット

外壁塗装の支払いでローンを組むメリットには、以下の3つが挙げられます。

  • まとまった資金がなくても施工を依頼できる
  • 早期の塗り替えで長期的な費用を抑えられる
  • ライフイベントのための資金を残しておける

それぞれのメリットを踏まえながら、ローンを利用するか、クレジットカードや現金での一括払いを選ぶかを検討してみましょう。

まとまった資金がなくても施工を依頼できる

外壁塗装でローンを利用することにより、手元にまとまった資金がなくても施工を依頼できるメリットがあります。外壁塗装は、外壁のひび割れや塗装のはがれに気づいたときに検討することも多く、急な出費となるケースも多いです。大きな買い物をした直後など、貯蓄に余裕がないタイミングでも外壁塗装を行う選択肢として、ローンを組むことは非常におすすめです。

早期の塗り替えで長期的な費用を抑えられる

外壁塗装は先延ばしにすればするほど、長期的にみた時のメンテナンスコストが膨らむ傾向にあります。前回の塗料の寿命を迎え、外壁を守る役目を果たせなくなってしまえば、外壁の素材そのものが傷む原因になるからです。外壁材を補修・交換する大規模な工事になると、一回あたりの工事費用が増加し、経済的な負担が重くなります。適切な周期で外壁の再塗装を行い、外壁材の劣化を防いで長期的な費用を抑えられることが、ローンを利用する大きなメリットです。

ライフイベントのための資金を残しておける

水回りのリフォームや介護リフォーム、あるいは子どもの進学などの大きなライフイベントに備えた資金を残しておき、貯蓄の減少を最小限に抑えられることもメリットに挙げられます。ギリギリの貯蓄で外壁塗装費用を支払って、経済的な余裕がなくなってしまえば、いざという時の備えがなくなり大きなストレスに直面してしまいます。たとえ現金で一括払いできる資金があったとしても、今後のライフイベントを見据えて外壁塗装のローンを利用することも一つの選択肢です。

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外壁塗装でローンを組むデメリット・注意点

一方で、外壁塗装の支払いでローンを利用する時のデメリット・注意点としては、以下の3つが挙げられます。

  • 金利により支払い総額が増加する
  • 審査結果によってはローンが利用できないことも
  • 返済計画を慎重に立てる必要がある

これらのデメリットも理解した上で、ローンを利用するかどうかを検討しましょう。

金利により支払い総額が増加する

外壁塗装に限らずローンを利用する際には金利が発生するため、現金で一括払いした場合よりも支払い総額が増加することに注意が必要です。仮に金利3%・5年の返済期間で100万円のローンを組んだ場合、返済総額は約108万円になります。同じ条件で10年返済のローンを組むと、返済総額は約116万円となる計算です。借入先によってローンの金利が異なるほか、返済期間によっても支払い総額は変動するため、返済シミュレーションを行いつつ最適なローン商品を選ぶことが大切です。

審査結果によってはローンが利用できないことも

外壁塗装のローンは、申請すれば必ず利用できるわけではなく、金融機関での審査に通過する必要があります。ローンの審査では、住宅ローンやマイカーローン、カードローンなどの他社で利用しているローン総額がチェックされるほか、ご自身や配偶者の方の年齢・年収も審査の対象となります。審査に落ちてしまった場合、別の金融機関で改めてローンを申し込む手間が発生することがデメリットに挙げられます。

返済計画を慎重に立てる必要がある

外壁塗装でローンを利用した場合、金利を考慮した支払い総額と、毎月の返済額のバランスを考えながら、慎重に返済計画を立てる必要もあります。支払い総額を抑えるためには返済期間を短くするのが有効ですが、返済期間が短いと月々の返済額が高額となり、家計の負担となることも考えられます。長期のローンを組む場合には、今後生活スタイルが変化しても無理なく返済できるか、慎重にシミュレーションしながら返済計画を立てましょう。

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外壁塗装で利用できるローンの種類と選び方

外壁塗装でローンを利用する場合、借入先としては以下の3つが候補となります。

  • 住宅ローンの借入先
  • 銀行
  • 信販会社

それぞれでローン種類と選び方について詳しく解説しましょう。

住宅ローンの借入先でリフォームローン

現在住宅ローンを返済中であれば、住宅ローンの借入先で追加のローンを申し込むのがおすすめです。金融機関側としても、返済能力や担保となる建物の価値をよく理解しているため、審査に通りやすく優遇金利を受けやすくなるメリットがあります。住宅ローンを組んでから時間が空いている場合、低金利のローンに乗り換えられる可能性もあるため、外壁塗装の資金とともにローンの借り換えを検討しても良いでしょう。

銀行で有担保ローン・無担保ローン

なるべく金利が低いローンを組みたい場合、銀行の有担保ローンを利用するのがおすすめです。担保の設定をはじめとする申請手続きには手間がかかりますが、審査に通れば1%以下の有利な条件でローンを組めることがあります。ただし、担保設定のための登記費用などの手数料が上乗せされる点に注意してください。

担保を用意できない場合や煩雑な手続きを避けたい場合には、無担保ローンを検討しても良いでしょう。有担保ローンと比べると金利は高くなりますが、審査期間が短く必要な手続きが少ないことがメリットです。

信販会社のフリーローン

クレジットカード会社をはじめとする信販会社が提供するフリーローンを組んで、外壁塗装を依頼する方法もあります。信販会社の場合、銀行のローンよりも手続きが簡単で審査結果が出るまでの期間が短く、場合によっては提携ポイントが貯まるケースもあります。ただし銀行と比べて金利が高く設定されているほか、申し込みが集中する年度末などの時期には金利が高まる点に注意が必要です。

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外壁塗装でローンを組む以外に費用負担を抑える方法・制度

外壁塗装にかかる費用を抑えるためにローンを組むことも有効な選択肢ですが、それ以外にも費用負担を抑えるための方法・制度があります。

  • 住宅ローン減税を利用する
  • 補助金・助成金を申請する
  • 火災保険を活用する

ここでは上記3つの方法について、利用方法や申請方法をご紹介します。

住宅ローン減税を利用する

住宅ローン減税は、新築住宅を購入する時に使える制度というイメージがありますが、実は自宅の外壁塗装のリフォームローンも対象に含まれます。住宅ローン減税を利用することで、年末時点でのローン残高の0.7%が所得税から控除され、納めた税金が戻ってくるので、外壁塗装費用の負担軽減につながります。

ただし外壁塗装で住宅ローン減税を受ける場合、住宅ローン減税の「増改築等」に当てはまることが条件です。具体的には、工事費用が100万円以上であること、工事面積が50平米を超えること、ローンの返済期間が10年以上であることなどが挙げられます。

住宅ローン減税を使うためには、税務署や金融機関、塗装業者と連携しながらの手続きが必要となるため、事前に関係各所へ相談しておくと安心です。

参考:No.1216 増改築等をした場合(住宅借入金等特別控除)|国税庁

補助金・助成金を申請する

お住まいの自治体で外壁塗装が対象となる補助金・助成金を用意している場合、工事着工前に申請しておくことにより、外壁塗装の費用負担を軽減できます。自治体の補助金・助成金では、断熱・遮熱塗料を用いた省エネリフォームが対象となりやすいほか、一般的な住宅リフォームの補助金でも対象となることがあります。

自治体が実施する補助金・助成金には予算や申請期限が設けられており、早めに制度を調べて手続きに進むことが大切です。なお、工事完了後に補助金・助成金を申し込むことはできず、必ず工事着工前に問い合わせる必要がある点にご注意ください。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の助成金・補助金まとめ|申請方法・条件や注意点を解説

火災保険を活用する

加入している火災保険で、風雪や落雷といった自然災害による住宅の劣化が補償される場合、外壁塗装費用にも保険金が下りるケースがあります。外壁の経年劣化や自己都合による外壁塗装は対象にはなりませんが、自然災害によって傷んだ住宅を補修する時には、火災以外であっても保険が適用される場合があります。

自宅の外壁塗装が保険適用になるかどうかは、お手元の保険証券、または保険会社で確認してみると良いでしょう。

関連記事:外壁塗装で火災保険が適用される4つの条件とは?費用を抑えた工事のコツ

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まとめ

外壁塗装でローンを組むことにより、まとまった資金がなくても施工を依頼できるので、長期的なメンテナンスコストを抑えられるメリットがあります。資金を別のライフイベントのために残しておくことも可能なので、現金一括払いができる余裕があったとしてもローンを組むメリットは大きいです。

ただし金利が上乗せとなって支払い総額が高額になるほか、返済期間・月々の返済額をシミュレーションしながら、慎重に返済計画を立てる必要があります。また、住宅ローン減税や補助金・助成金を活用することにより、さらに外壁塗装の費用負担を抑えることができるので、積極的に活用してみてください。

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