2024-04-11 08:17:16 更新

屋根の修理費用の相場はいくら?工事内容ごとの料金目安と業者の選び方を解説

屋根の修理費用の相場はいくら?工事内容ごとの料金目安と業者の選び方を解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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傷んでしまった屋根の修理を依頼する場合、工事の規模によって数万円〜200万円が相場となります。屋根塗装のみであれば40万円〜80万円、葺き替え工事を行うと60万円〜200万円、雨漏りなど部分的な補修だけであれば数万円〜30万円が目安です。

また、屋根の劣化具合は普通に暮らしているとわかりにくいですが、10年〜20年ほどが基本的なメンテナンスサイクルとなっているため、前回の屋根塗装や屋根修理から10年以上経過している場合には、一度業者の見積もりを依頼してみることをおすすめします。

本記事では、屋根修理にかかる費用の相場と、修理が必要となるタイミング、依頼する業者の選び方や安く抑えるコツについて詳しく解説します。

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目次閉じる

屋根の修理費用は数万円〜200万円が目安

屋根の修理内容別の費用相場

屋根材ごとの修理が必要となるタイミングとは?

屋根の修理を依頼する業者の選び方

屋根の修理費用を安く抑えるコツ

まとめ

屋根の修理費用は数万円〜200万円が目安

屋根修理にかかる費用は、実施する工事内容によって大きく幅があり、小さな補修工事であれば数万円、屋根全体の交換が必要な場合には200万円程度の費用が発生することもあります。また、同じ工事内容であっても使用する屋根材や塗料の種類などによって金額が変動するため、正確な相場を出すことは難しいのが現実です。

しかし複数の業者に屋根修理の見積もりを依頼して、見積もり金額の平均額を参考にすることは可能です。2社〜3社以上の業者に屋根修理についての現地調査を依頼し、必要な工事内容や見積もり金額についての説明を受けながら、屋根修理を任せる業者を選ぶのがおすすめです。

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屋根の修理内容別の費用相場

続いて、屋根の修理費用について工事内容別に相場をご紹介しましょう。

  • 屋根塗装
  • 葺き替え工事
  • 重ね葺き工事(カバー工法)
  • 雨漏りなどの部分補修

上記の4つの工事について、それぞれ修理費用の目安を解説しますので、業者選びの参考にしてみてください。

屋根塗装は40万円〜80万円が相場

屋根修理の一環として屋根塗装を依頼する場合、40坪の住宅の場合で40万円〜80万円が塗装費用の目安になります。屋根材や使用する塗料のグレード、設置する足場の面積などによって金額は変動するほか、塗料を使う面積が広くなるほど高額になる傾向があります。屋根塗装で使われる塗料の耐用年数は、約10年〜20年が目安となっているため、約10年単位で塗り替えが必要です。

関連記事:屋根塗装の相場は40〜80万円が目安!坪数ごとの費用や内訳、安く抑えるコツを紹介

屋根の葺き替え工事は60万円~200万円が相場

屋根の葺き替え工事は、現在使われている屋根材を取り除き、新たな屋根材に交換する大規模な工事を指します。屋根材に加えて、下地や防水シートなども併せて交換する場合には、屋根材の処分費用を含めて60万円〜200万円ほどの費用が発生します。屋根材そのものを交換する工事なので住宅の雰囲気を大きく変えられるほか、屋根の寿命を新品同様に延ばすことができるので、長期的なメンテナンスコストの削減につながります。

関連記事:屋根の葺き替え工事とは?費用相場やカバー工法・屋根塗装との違いを解説

重ね葺き工事(カバー工法)は80万円~120万円が相場

重ね葺き工事は、既存の屋根の上に新品の屋根材を被せる工事で、カバー工法とも呼ばれます。屋根材の重さで住宅が傷んでしまわないよう、薄くて軽量なガルバリウム鋼板と呼ばれる屋根材が主に使われています。30坪の屋根の場合で費用相場は80万円〜120万円で、古い屋根材の処分費用がかからない分、葺き替え工事よりも安価に済みます。ただし既存の屋根材の劣化が進んでいると工事が難しくなるケースもあるため、事前に業者の現地調査を受ける必要があります。

関連記事:屋根カバー工法とは?費用相場とメリット・デメリット、工事できない家の条件も

雨漏りなどの部分補修は数万円〜30万円程度

台風によって屋根が一部はがれてしまったケースや、雨漏りしてしまったケースでは、屋根全体ではなく部分的な補修工事を行うことも可能です。代表的な補修工事の費用相場をまとめると、下記の通りです。

  • 雨漏りの補修(5万円~30万円程度)
  • 棟板金の交換(3万円~10万円程度)
  • 漆喰の補修(3万円~10万円程度)
  • 屋根材の交換(1万円~5万円程度)

ほかにも雨どいの修理・交換や外壁塗装などを同時に依頼する場合には、別途費用が加算されます。修理のために足場を組む必要がある場合には、工事の規模に関わらず一定の足場代が発生することにも注意しましょう。足場代が何度も発生することを防ぐために、雨漏りをきっかけに屋根全体の工事を検討する方も少なくありません。

関連記事:雨漏り修理にかかる費用はいくら?修理箇所ごとの相場や火災保険の適用条件を解説

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屋根材ごとの修理が必要となるタイミングとは?

屋根の塗装や修理は、自宅で使用している屋根材によっても最適なタイミングは異なります。雨漏りや屋根材のはがれなどが発生している場合にはすぐに修理を必要としますが、そうでない場合には、下記の屋根塗装の目安時期を参考に業者による現地調査を依頼してみると良いでしょう。

屋根材の種類 耐用年数 屋根塗装の目安
トタン屋根 約30年 7年〜10年周期
スレート屋根 約20年 7年〜8年周期
セメント瓦 約30年 10年〜15年周期
ガルバリウム鋼板 約30年 10年〜20年周期
粘土瓦 50年以上 不要(漆喰の補修は必要)

それぞれの屋根材の耐用年数は20年以上ありますが、屋根材を守るための再塗装を行わずに放置してしまえば、寿命が短くなり葺き替え工事が必要となってしまいます。風雨や経年劣化による屋根材の痛みをチェックするためにも、屋根塗装が必要なタイミングで現地調査を依頼することをおすすめします。

関連記事:屋根材8種類の特徴まとめ!耐久性・費用相場とリフォームでの選び方を解説

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屋根の修理を依頼する業者の選び方

屋根の修理を適正価格で依頼するためには、悪徳業者を避けて信頼できる業者を探す必要があります。屋根の修理を安心して任せられる業者を選ぶコツとして、以下の3つがあります。

  • 相見積もりを取って比較する
  • 過去の施工実績を確認する
  • 訪問営業で即決するのは避ける

それぞれ順番にご紹介しましょう。

相見積もりを取って比較する

屋根修理を依頼する業者を選ぶ時には、必ず相見積もりを取って比較するようにしましょう。相見積もりとは、同じ条件で複数の業者に見積もりを取り、見積もり金額を比べることを言います。1社で即決せず、複数の業者の見積もりを比較することにより、割安な業者を選ぶために役立ちます。

また、現地調査の際の対応や見積書のわかりやすさ・誠実さをチェックすることにより、信頼できる業者を見つけることにもつながるので、ぜひ相見積もりを活用してみましょう。

関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント
関連記事:外壁塗装の見積もりは何社取れば良い?見積書のチェックポイントと費用相場を解説

過去の施工実績を確認する

屋根の修理を依頼する業者を決める時は、ホームページなどで過去の施工実績を確認するのも重要です。古い実績だけではなく直近の日付の実績が掲載されている業者や、各工程を写真・動画付きで公開している業者は、自分たちの施工に自信を持って誠実に工事を行っていると判断できます。

一方で、ホームページを持たない業者や施工実績を後悔していない業者、口コミの評価が悪い・少ない業者などは、依頼するかどうかを慎重に見極める必要があります。

訪問営業で即決するのは避ける

施工業者の訪問営業をきっかけとして屋根修理を検討し始める方は多いですが、訪問営業で即決することは避けるようにしてください。悪徳な業者の中には、無料調査を謳って屋根にのぼり、意図的に屋根材を傷めることで修理が必要と営業してくるケースもあります。

そのため素性のよくわからない訪問営業の業者は、自宅の屋根にはのぼらせないこと、格安な見積もりを提示されたとしても、一旦保留して他社の見積もり金額と比較することを心掛けるようにしてください。

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屋根の修理費用を安く抑えるコツ

屋根の修理は実施する工事内容によって大きな差が生まれ、安ければ数万円、高いと200万円もの見積もり金額となることもあります。こうした屋根の修理費用をできるだけ安く抑えるためには、以下の3つを実践してみると良いでしょう。

  • 定期的にメンテナンスを行う
  • 足場を組む工事と同時に依頼する
  • 火災保険や補助金を活用する

これらのポイントを踏まえて、なるべく費用負担を抑えながら屋根修理を依頼しましょう。

定期的にメンテナンスを行う

屋根修理の費用を長期的に安く抑えるには、定期的にメンテナンスを行うことが重要です。屋根塗装のサイクルでは忘れずに再塗装を依頼し、雨漏りや屋根材のはがれが見つかった場合にはすぐに補修を依頼、台風や地震などの際には素早く現地調査を依頼して異常がないかをチェックすることが効果的です。

こまめなメンテナンスを実施すれば、屋根材自体の耐用年数は20年〜30年以上あるので、今後住み続ける中で1回〜2回程度しか葺き替え工事は発生しません。定期的なメンテナンスを怠れば、屋根材の劣化が進み、新品への交換が必要になる可能性が高まるので注意しましょう。

足場を組む工事と同時に依頼する

屋根修理の工事では、家の外周に足場を組み立てて作業を行うことも多いです。その足場をそのまま活用できる外壁塗装を同時に依頼すると、長期的なメンテナンスコストを削減できます。足場の設置費用は、30坪の家で20万円ほど発生するので、屋根修理と外壁塗装を別々に行うと40万円、同時に依頼すれば20万円に節約できる計算です。

家の外壁も屋根と同様に、定期的な塗装や補修を必要とします。外壁材の張り替え工事が発生すると、屋根の葺き替え工事と同様に高額な費用が必要となりますので、定期的な塗り替えを心掛けましょう。

火災保険や補助金を活用する

必要となった屋根の修理が、台風や落雷、積雪などの自然災害が原因の場合には、加入している火災保険の補償が受けられる可能性があります。屋根修理で保険金が下りれば、費用負担を抑えて屋根を補修することができるでしょう。

同様に、お住まいの自治体で屋根修理を対象とする補助金・助成金が用意されている場合には、うまく活用することで費用負担の軽減につながります。最新の補助金・助成金情報は、自治体の窓口やホームページで調べられるほか、修理を依頼する業者が詳しく把握していることも多いので、積極的に相談してみると良いでしょう。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の助成金・補助金まとめ|申請方法・条件や注意点を解説

関連記事:外壁塗装で火災保険が適用される4つの条件とは?費用を抑えた工事のコツ

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まとめ

屋根の修理費用の相場は、依頼する工事内容によって数万円〜200万円と幅があります。雨漏りなどの部分的な補修であれば数万円で収まることもありますが、屋根材を新品に交換する葺き替え工事では、200万円ほどの費用が発生することもあります。

屋根の修理費用が高額にならないよう、なるべく安く抑えるためには、屋根材や屋根塗装の寿命に合わせて定期的にメンテナンスを行うことが重要です。また、相見積もりを取って信頼できる業者に屋根のメンテナンスを任せることも重要なので、1社の見積もりだけで即決せず、さまざまな業者の話を聞いてから屋根修理を依頼するようにしましょう。

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