2024-04-11 07:58:54 更新

雨漏り修理にかかる費用はいくら?修理箇所ごとの相場や火災保険の適用条件を解説

雨漏り修理にかかる費用はいくら?修理箇所ごとの相場や火災保険の適用条件を解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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屋根や外壁が劣化したことで家の内側に雨漏りが発生した場合、建材の腐食を防ぐためにも早急に雨漏り修理を行わなければなりません。雨漏りを放置すれば住宅そのものが傷んでしまい、リフォームでは対応できないほどの損傷が進んでしまうことも考えられます。しかし雨漏り工事にどれくらいの費用がかかるのか、どうやって信頼できる業者を選べば良いのかわからず、修理が進まないケースもあるでしょう。

そこで今回の記事では、雨漏り修理にかかる費用について、修理箇所ごとの相場や火災保険を使って費用負担を軽減する方法、信頼できる業者を選ぶコツなどについて解説します。

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目次閉じる

雨漏りが発生した時にはまず応急処置を

雨漏りの修理箇所ごとの費用相場

雨漏り修理で火災保険が適用される条件とは?

DIYでの雨漏り修理は費用が高額となる原因に

雨漏り修理を信頼できる業者に依頼するコツ

まとめ

雨漏りが発生した時にはまず応急処置を

雨漏りが発生していることがわかった段階で、まずは早急に応急処置を行いましょう。雨漏りが室内にまで及んでいる場合には、水が落ちてくる場所にバケツなどを置いておき、床材へのダメージを最小限に抑えることが大切です。屋根や外壁の一部がはがれているなど、原因が明確な場合には、ブルーシートなどで保護して雨水が入り込まないように対処すると効果的です。

ただし高所での作業となるため、安全が確保できない場合には無理にDIYせず、専門業者に連絡することを優先しましょう。

また、雨漏りが発生している時に、なるべく現場の写真を撮っておくと良いでしょう。修理業者が自宅を訪問した際にも雨漏りが続いているとは限らず、現場が乾いているとどこから雨漏りしているのかを判断するのが難しくなるためです。雨漏り修理で火災保険を利用する場合にも、雨漏りしている状態を写真や動画で残しておくと効果的なので、ぜひ実践してみてください。

雨漏りが発生した時の応急処置について詳しくは、下記のページでも解説しているので参考にしてみてください。

関連記事:雨漏りが発生したらどうする?応急処置と優良業者選びのポイント

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雨漏りの修理箇所ごとの費用相場

雨漏り修理にかかる費用は、雨漏りの状態や必要な工事内容によって変動しますが、大体30万円〜150万円の価格帯に収まることがほとんどです。ここでは屋根・外壁・ベランダの3つの修理箇所ごとに、発生する修理費用の相場をご紹介します。

屋根の雨漏りの修理費用

屋根からの雨漏り修理では、小規模な雨漏りの場合で5万円〜30万円、広い範囲での雨漏りになると80万円〜200万円ほどが目安になります。屋根の簡単な補修であれば修理費用はそこまで高額になりませんが、台風によって屋根材が吹き飛ばされたり、屋根材の下の防水シートが破けてしまったりすると、屋根全体の葺き替え工事が必要となって高額な見積もり金額になることもあります。

屋根修理の主な工事内容は、葺き直しと呼ばれる屋根の一部の補修工事、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねるカバー工法、屋根全体を新品に交換する葺き替え工事の3種類が挙げられます。規模が大きな修理になるほど費用相場が高額になる傾向です。

外壁の雨漏りの修理費用

外壁のひび割れや継ぎ目の部分(コーキング)の劣化によって雨水が侵入してくる場合もあります。外壁の雨漏り修理では、コーキングの補修工事などの小規模な工事で5万円〜50万円、外壁材が傷んでしまい全体の交換が必要になると80万円〜200万円ほどの費用が発生します。大規模な修理工事では、家の外周に足場を組んで作業する必要が出てくるため、費用相場が高額になりやすいです。

外壁修理の主な工事内容として、コーキングの打ち直し、カバー工法、張り替え工事などが挙げられます。雨漏りが内側まで侵入して外壁材が傷んでしまっている場合には、外壁全体を新品に交換する張り替え工事が必要になり、高額な見積もり金額が提示されることもあります。

ベランダの雨漏りの修理費用

ベランダの雨漏りは、ベランダと外壁との境目から発生することが多く、コーキングの補修工事またはベランダ全体のリフォームを実施します。費用相場は3万円〜30万円ほどで、小規模な補修工事であれば費用も安く抑えられます。ベランダは屋根・外壁などと比べるとメンテナンスを行う機会は少ないですが、実は雨漏りが発生しやすい箇所でもあります。ベランダ自体も劣化が進むため、外壁塗装や屋根のリフォームの際などにベランダリフォームも依頼するのがおすすめです。

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雨漏り修理で火災保険が適用される条件とは?

雨漏り修理では火災保険が適用されるケースが多く、補償の範囲内であれば修理費用の負担を軽減できるメリットがあります。火災保険の適用条件は、自然災害が原因で雨漏りが発生したという事実が挙げられます。台風・強風や雹・雪などの自然災害によって屋根や外壁が損傷し、修理が必要になった場合には、火災保険の補償が下りる可能性が高まります。

ただし、経年劣化や施工不良による雨漏りの場合や、被災から3年以上経過している場合には適用されないため注意が必要です。まずは自宅の火災保険で自然災害が補償の範囲内になっているかどうか、保険証券や保険会社に確認してチェックしておくと良いでしょう。

関連記事:外壁塗装で火災保険が適用される4つの条件とは?費用を抑えた工事のコツ

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DIYでの雨漏り修理は費用が高額となる原因に

屋根にブルーシートを敷くなど、雨漏りをDIYで修理しようと考える方も少なくありませんが、素人ができるのは応急処置のみです。DIYで無理に修理しようとすると、釘を打った箇所からさらに雨漏りが発生したり、不十分なコーキングによって別の箇所にも雨漏りが入り込んだりと、最終的な修理費用が高額になる原因になってしまいます。高所での作業を行う場合、転落によって事故を引き起こす危険性も高まります。

また、雨漏り修理では漏電による事故にも注意する必要があるため、素人判断でDIYしようとすると、思わぬ事故が発生することも考えられます。そのため雨漏り修理はDIYで対処しようとせず、専門業者に修理を依頼することが大切です。

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雨漏り修理を信頼できる業者に依頼するコツ

雨漏りの修理を業者に依頼したいが、悪徳業者や不誠実な業者を見極めるのが難しいと感じている方も多いでしょう。雨漏り修理は修理箇所や業者ごとに金額が大きく変動するため、相場通りの見積もり金額なのか判断が難しいのも事実です。雨漏り修理を安心しても任せられる業者を選ぶためには、以下の方法を実践しながら比較・検討するのがおすすめです。

  • 修理箇所ごとに専門業者に依頼する
  • 「雨漏り診断士」の資格を持った業者を選ぶ
  • 相見積もりを取って比較する

それぞれ詳しく解説するので、業者選びの参考にしてみてください。

修理箇所ごとに専門業者に依頼する

雨漏りが発生する原因は、屋根・外壁・ベランダなどが挙げられますが、すべて同じ業者に依頼すれば良いわけではありません。屋根から発生している雨漏りは屋根業者に、外壁の場合には外壁業者にそれぞれ依頼しなければ、相場よりも高額な費用が発生したり、適切な修理を受けられなかったりする可能性が出てきます。

そのため雨漏りしていることがわかった時には、まずはどこから雨漏りが発生しているのかをよく見極めるようにしましょう。2階から発生している雨漏りは屋根の可能性が高く、1階の雨漏りは外壁やベランダなどが原因の可能性も出てきます。雨漏りの発生箇所がわからない場合には、雨漏り修理を専門とする業者に依頼したり、付き合いのある工務店に相談したりすると良いでしょう。

「雨漏り診断士」の資格を持った業者を選ぶ

雨漏り修理を依頼する業者を選ぶ時には、「雨漏り診断士」の資格を持った業者を選ぶと良いでしょう。雨漏りの修理のためには、建物の構造や防水・塗装など、幅広い分野の知識を必要とします。雨漏り修理に不慣れな業者の場合、どこから雨漏りが発生しているのか特定することが困難なケースも考えられます。

雨漏り診断士をはじめ、雨漏り修理についての豊富なノウハウや実績を持つ業者であれば、短期間で修理工事を完了させ、建物への影響を最小限に抑えられるメリットもあります。ほかの業者と比べて見積もり金額がやや割高になったとしても、雨漏りの再発を防ぐために資格を持った業者を積極的に選ぶことをおすすめします。

相見積もりを取って比較する

雨漏りの修理は、雨漏りが発生してから早急な修理を必要としますが、今後天候が安定していて雨が降る心配が少ない場合には、複数の業者の相見積もりを取ってじっくりと比較することをおすすめします。1社だけの見積もりでは、その修理金額や工事内容が妥当なのかどうか、判断しにくくなるためです。

2社〜3社以上の業者に現地調査を依頼し、見積書を作成してもらうことで、平均的な修理金額について把握することが可能です。それぞれの業者の対応を見比べて、信頼して任せられそうな業者を選ぶことにも役立つので、積極的に活用してみると良いでしょう。

関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント
関連記事:外壁塗装の見積もりは何社取れば良い?見積書のチェックポイントと費用相場を解説

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まとめ

雨漏り修理の費用相場は、およそ30万円〜150万円です。屋根・外壁・ベランダなど雨漏りが発生している箇所や、必要となる修理工事の規模によって金額は変動するため、正確な修理費用は専門業者からの見積もりで確認すると安心です。また、正確に修理箇所を判断し、火災保険の手続きをスムーズに行うためにも、雨漏りしている箇所を写真・動画に撮って残しておくと良いでしょう。

雨漏りの修理を安心して任せられる業者を選ぶためには、修理箇所ごとに専門の業者を選ぶことや、「雨漏り診断士」の資格を持ったスタッフが在籍している業者を選ぶのがおすすめです。天候が安定していて当面は雨漏りの心配がない場合には、複数の業者からの相見積もりを取り、金額や対応品質をじっくりと比較すると、安心して任せられる業者を見つけやすくなるでしょう。

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