2024-04-18 07:53:18 更新

屋根工事の費用相場をリフォーム内容別に解説!補助金・火災保険で安く抑えるコツも

屋根工事の費用相場をリフォーム内容別に解説!補助金・火災保険で安く抑えるコツも
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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屋根工事では雨漏りの修理や瓦の補修といったリフォームだけではなく、屋根塗装・カバー工法・葺き替え工事などの方法が存在します。屋根の部分的な補修であれば数万円で収まることもありますが、屋根全体を交換する葺き替え工事を依頼する場合には、200万円ほどの費用が発生するケースも珍しくありません。

そのため屋根工事を検討する際に、自宅の場合でどのくらいの予算が必要なのか、業者の見積もり金額が適正なのか気になる方も多いでしょう。

本記事では、屋根工事のリフォーム内容ごとに費用相場を解説し、補助金・火災保険などを活用して料金を安く抑えるコツをご紹介します。これから屋根工事を依頼しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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屋根工事の費用相場のリフォーム内容別の目安

屋根塗装工事の費用相場

屋根重ね張り工事(カバー工法)の費用相場

屋根葺き替え工事の費用相場

屋根の部分補修工事の費用相場

屋根の工事費用を相場よりも安く抑えるコツ

まとめ

屋根工事の費用相場のリフォーム内容別の目安

屋根工事の費用相場は、実施するリフォーム内容によって大きく変動します。最も大規模なリフォームである葺き替え工事を依頼した場合には、30坪の家で200万円の見積もりが提示されることもあれば、屋根瓦一枚の補修で数万円の費用が請求されることもあるからです。

屋根工事のリフォーム内容ごとの費用相場を一覧でまとめると、下記の通りです。

屋根工事の内容 費用相場
屋根塗装工事 40万円〜80万円
屋根重ね張り工事(カバー工法) 80万円~120万円
屋根葺き替え工事 60万円~200万円
屋根の部分補修工事 数万円〜30万円

いずれも約30坪の一般的な広さの住宅の費用相場ですが、使用する塗料や屋根材、建物の高さなどによっても金額は変動します。そのため正確な工事費用を知りたい場合には、リフォーム業者に現地調査を依頼し、どのくらいの費用が必要になるのかを見積書でチェックしてみると良いでしょう。

次項からは各工事内容ごとの特徴やメリット・デメリット、詳細な費用相場について解説します。

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屋根塗装工事の費用相場

屋根工事で最も頻繁に行われるのが屋根塗装工事で、費用相場は40万円〜80万円で、使用する塗料と塗装が必要な屋根の面積によって大きく変動します。屋根は外壁とは異なり、紫外線や雨・雪の影響を受けやすいことから、グレードの高い塗料が選ばれる傾向にあります。塗料自体の耐用年数が約10年〜20年となっているため、この周期で再塗装が必要です。

屋根塗装工事では、屋根の汚れを高圧洗浄で落としてから、屋根材の表面を保護する塗料を塗ることにより、屋根材の寿命を延ばせるのが特徴です。従来とは異なる色の塗料を選ぶことにより、屋根の雰囲気を一新できるメリットもあります。一方で、屋根材が激しく劣化している場合や雨漏りが発生している場合には、塗装だけでは補修できない点に注意が必要です。

関連記事:屋根塗装の相場は40〜80万円が目安!坪数ごとの費用や内訳、安く抑えるコツを紹介

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屋根重ね張り工事(カバー工法)の費用相場

屋根重ね張り工事は「カバー工法」とも呼ばれ、80万円~120万円の費用相場が目安になります。既存の屋根材の上から新しい屋根材を被せるのが特徴で、やや規模の大きな屋根リフォームですが、屋根の寿命を大きく延ばせることが特徴です。

屋根重ね張り工事では、下地の補修費用や古い屋根材の処分費用が発生しないため、葺き替え工事よりも料金を抑えられる傾向にあります。使用する屋根材は、素材が軽量で建物への負担を軽減できる金属製のガルバリウム鋼板で、スレート屋根や瓦屋根を使った重ね張り工事を行うことは少ないです。そのため屋根材のデザインが限定されてしまうほか、次の葺き替え工事や解体工事の費用が高額になってしまうデメリットがあります。

関連記事:屋根カバー工法とは?費用相場とメリット・デメリット、工事できない家の条件も

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屋根葺き替え工事の費用相場

屋根葺き替え工事の費用相場は60万円~200万円と、屋根リフォームの中では最も高額な料金となります。これは新しい屋根材の材料費や工事費用に加えて、古い屋根材の撤去・処分費用が上乗せとなるためです。もし既存の屋根材がアスベストを含む屋根だった場合、別途アスベストの除去費用が発生することもあります。

葺き替え工事を行うことで、下地を含めた屋根全体を新品に交換できるので、屋根の寿命を大幅に延ばすことができます。その結果、将来のメンテナンスコストを抑え、長期的にはリフォーム費用の節約になるケースもあるでしょう。重ね張り工事のように建物へ負担をかけることもなく、使用する屋根材の自由度も高いので、デザイン性を重視したリフォームも実現可能です。

関連記事:屋根の葺き替え工事とは?費用相場やカバー工法・屋根塗装との違いを解説

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屋根の部分補修工事の費用相場

屋根の部分補修工事は、数万円〜30万円が費用相場となっており、一部の割れた屋根材の補修や、屋根の頂上にある「棟(むね)」の交換といった工事内容が挙げられます。部分補修工事を行う際には、足場の設置が必要な工事かどうかをチェックする必要があり、足場の設置を行う場合は20万円ほどの足場代が発生します。

この足場代によって工事費用が膨らんでしまう可能性があるため、部分補修工事だけではなく、屋根塗装や重ね張り工事、外壁塗装といった足場を使い回せる工事と一緒に依頼するのがおすすめです。

なお、屋根瓦が一枚だけ割れてしまったケースなどでDIYによる修理を考える方も多いですが、屋根リフォームに不慣れな場合、屋根からの転落や他の屋根瓦の破損リスクが高まります。高所での作業が必要なリフォームでは、なるべく専門業者を頼るようにしましょう。

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屋根の工事費用を相場よりも安く抑えるコツ

ここまで解説してきた通り、屋根工事の費用相場は数万円〜200万円と、リフォーム内容ごとに差があります。中でも大規模な工事となる重ね張り工事・葺き替え工事の場合には、リフォーム費用が高額に感じられることも多いでしょう。

その場合には、屋根工事を依頼する際に以下のような方法を実践することにより、相場よりも安い金額でリフォームを行える可能性があります。

  • 複数の業者の相見積もりを比較する
  • 補助金・助成金を申請する
  • 火災保険を利用する
  • 外壁工事やベランダ工事と一緒に依頼する

一つひとつ詳しいポイントを解説するので、工事費用を節約したい方はぜひ参考にしてください。

複数の業者の相見積もりを比較する

屋根工事を依頼する業者を選ぶ時には、なるべく2社〜3社以上の業者からの「相見積もり」を取り、見積もり金額を比較しながら選択するのがおすすめです。屋根の工事費用には決まった定価が存在しておらず、依頼する業者によって工事費用が大きく上下することも珍しくないからです。

なお、相見積もりとは複数の業者に対して同じ条件・工事内容で見積書を作成してもらうことを指します。例えば屋根塗装を検討している時には、同じ塗料・塗装面積で計算してもらうことで、費用内訳を業者ごとに比較しやすくなり、割安な業者選びに役立ちます。

また、複数の業者に見積もりを依頼することで、それぞれの業者の営業担当者の対応をチェックして、信頼できる相手かどうかを見極められるメリットもあります。屋根工事での見積書のチェックポイントは下記のページでも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:屋根塗装の見積もり|費用相場と業者選びのポイントを解説

補助金・助成金を申請する

自宅の屋根工事が自治体の補助金・助成金の対象だった場合、制度を利用することで工事費用の負担を軽減できる可能性があります。補助金・助成金の対象になりやすい屋根工事として、断熱・遮熱対策を含む省エネリフォームや、耐震性能を高めるリフォーム、大手ではなく地元業者に依頼するリフォームなどが挙げられます。自然災害による被害を受けた屋根の修理でも、国や自治体の支援が受けられるケースが多いです。

ただし屋根工事で補助金・助成金を利用する場合、原則として工事の施工前に申請が必要な点に注意しましょう。制度の予算・募集状況や申し込み手順などは自治体によって変わるため、お住まいの地域の自治体の窓口やホームページをチェックするか、工事を依頼する業者に相談してみると良いでしょう。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の助成金・補助金まとめ|申請方法・条件や注意点を解説

火災保険を利用する

台風や大雪といった自然災害によって被害を受けた屋根の修理であれば、自宅の火災保険を利用できる可能性があります。加入している火災保険のプラン内容によっては、火事による被害だけではなく、落雷・風災・雪災・水害などの自然災害による被害を補償対象としていることが多いからです。

一方で、経年劣化による屋根工事では、火災保険を利用することはできません。火災保険の補償を受けられる場合にも、申請後の審査によっては工事費用の全額が補償されないケースもあるため、事前に火災保険の審査を受けてから屋根工事を契約するのが大切です。

関連記事:外壁塗装で火災保険が適用される4つの条件とは?費用を抑えた工事のコツ

外壁工事やベランダ工事と一緒に依頼する

実施する屋根工事で足場の設置が必要となる場合、その足場を使い回せる外壁塗装やベランダ工事と一緒に依頼することで、長期的なリフォーム費用を抑えることが可能です。屋根工事と外壁塗装・ベランダ工事を別々に依頼した場合、それぞれで約20万円の足場代が発生してしまうため、トータルで見るとリフォーム費用が割高になってしまいます。

複数の工事を同時に依頼することで一時的な負担は大きくなりますが、足場代の節約によって将来のメンテナンスコストを削減できるメリットがあるので、外壁の傷みが気になる場合などは積極的に検討してみると良いでしょう。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

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まとめ

屋根工事の費用相場は、部分的な補修工事であれば数万円〜、大規模な葺き替え工事になると200万円ほどの費用が発生することがあります。使用する塗料や屋根材など、依頼するリフォーム内容によって屋根工事の費用は変動しやすい傾向にあるため、本記事でご紹介した工事内容別の費用相場を押さえておくことをおすすめします。

屋根の工事費用を相場よりも安く抑えるコツとして、複数の業者への相見積もりを行うことや、補助金・火災保険を活用することも挙げられます。足場代を節約して長期的なメンテナンスコストを抑えることも効果的なので、屋根工事を依頼する際には外壁塗装・ベランダ工事などと一緒に施工することも検討してみてください。

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