2024-04-18 08:17:13 更新

ガルバリウム鋼板の相場価格とは?リフォーム費用を抑えるコツを解説

ガルバリウム鋼板の相場価格とは?リフォーム費用を抑えるコツを解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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ガルバリウム鋼板は、住宅の屋根・外壁で使われる金属製の建材です。従来のトタンと比べてサビに強く軽量で、耐用年数が長いことから、新築・リフォームで選ばれることが多くなっています。

ガルバリウム鋼板はコストパフォーマンスに優れた建材なので、安価に寿命の長い住宅を実現することが可能です。しかし実際に施工を依頼する時には、一体どのくらいの金額が請求されるのか気になる方が多いでしょう。

そこで今回の記事では、ガルバリウム鋼板そのものの商品価格や、工事費を含めた施工価格について、目安となる相場を解説します。ガルバリウム鋼板を使ったリフォーム費用を抑えるコツについても解説しているので、業者から見積もりを取り寄せる際に参考にしてください。

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ガルバリウム鋼板の商品価格は平米1,500円〜4,000円が相場

ガルバリウム鋼板の施工価格は平米5,000円〜1万円が相場

DIYでガルバリウム鋼板のリフォームはできる?

ガルバリウム鋼板のリフォーム価格を安く抑えるコツ

まとめ

ガルバリウム鋼板の商品価格は平米1,500円〜4,000円が相場

ガルバリウム鋼板そのものの商品価格は、平米あたり1,500円〜4,000円が相場です。ホームセンターでも売られている「角波」と呼ばれるオーソドックスな形状であれば、1平米1,500円程度で購入できるケースもあります。DIYで安価にリフォームしたい場合には、材料費だけで単価1,500円〜と考えておくと良いでしょう。

ただし、ガルバリウム鋼板自体は断熱性・遮音性が低く、機能性を高めるために鉄板の裏に断熱材を貼り付けたタイプも人気です。断熱材と一体化したタイプのガルバリウム鋼板の場合には、平米あたり3,000円〜4,000円が目安になります。

なお、ガルバリウム鋼板の販売価格の表示方法には、平米単価だけではなく、屋根材・外壁材1枚あたりの単価や、坪単価などの種類があるのでご注意ください。

表面塗膜の種類によって価格が変動

ガルバリウム鋼板自体の価格は、表面の塗膜の種類によっても変動します。代表的なのは、フッ素樹脂・ポリエステル樹脂を使った表面塗膜で、屋根や外壁の色褪せ・サビを防いでくれる機能を持ちます。メーカーによっては光触媒を用いた商品や、セルフクリーニング機能を備えた商品も販売されています。

フッ素樹脂や光触媒を使ったガルバリウム鋼板は、商品価格も高価になる傾向にありますが、耐用年数が延びて次のメンテナンスまでの周期が長くなるので、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れる建材です。

住宅リフォームでは材料費よりも工事費が高額

ガルバリウム鋼板の価格を考える時には、屋根材・外壁材自体の費用だけではなく、施工にかかる工事費も含めて計算する必要があります。ガルバリウム鋼板を使った屋根リフォーム・外壁リフォームの相場価格については後述しますが、多くの場合で材料費よりも工事費の方が施工費用全体に占める割合は大きくなります。

つまり、足場代や養生代、人件費といった費用の方が、ガルバリウム鋼板の材料費よりも高額ということです。DIYの場合には材料費だけを考えておけば問題ありませんが、専門業者に依頼する時には施工価格の相場も把握しておく必要があります。

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ガルバリウム鋼板の施工価格は平米5,000円〜1万円が相場

ではガルバリウム鋼板を使った屋根リフォーム・外壁リフォームにかかる施工価格は、どのくらいの金額が相場なのでしょうか。使用するガルバリウム鋼板の種類や依頼する業者にもよって変動しますが、平米あたり5,000円〜1万円と考えておくと良いでしょう。

古い屋根材・外壁材の処分が必要な葺き替え工事・張り替え工事の場合には、廃材の処分費用が発生するのでやや高価な施工価格になりやすいです。一方で古い屋根材・外壁材の上からガルバリウム鋼板を重ねる「カバー工法」であれば、廃材の処分費用が浮く分、施工価格は安くなる傾向があります。

縦葺き・横葺きで相場価格が異なる

また、ガルバリウム鋼板の施工価格は、縦葺き・横葺き(縦張り・横張り)のどちらの施工方法を選ぶかによっても変動します。たとえば屋根の場合、屋根の傾きに沿うように屋根材を並べる縦葺きと、横向きに並べる横葺きがあります。横葺きの場合は施工に手間がかかるため、価格が高額になる傾向にあります。

一方で外壁の場合には、横張りよりも縦張りの方が人手を必要とするため、施工価格は高価になります。より安価にガルバリウム鋼板の施工を行いたい場合には、屋根リフォームでは縦葺き、外壁リフォームでは横張りに対応した商品を選ぶことをおすすめします。

ガルバリウム鋼板の施工費用の内訳

ガルバリウム鋼板でリフォームする際の施工費用の内訳としては、次のような費用が挙げられます。

  • 足場代
  • 養生代
  • 新しいガルバリウム鋼板の材料費
  • 古い屋根材・外壁材の処分費用(カバー工法ではない場合)
  • 人件費
  • 諸経費(交通費・駐車場代など)

特に大きな割合を占めるのは「人件費」で、工事に関わる業者や人員が増えるほど高額になります。たとえば、足場の設置を下請け業者に外注したり、営業活動を別の業者に外注したりすると、その分だけ中間マージンが発生するので施工価格が上昇しやすいのです。

安価に屋根リフォーム・外壁リフォームを行いたい場合、なるべくすべての工程を自社で手掛ける完全自社施工の業者を選ぶのがポイントです。

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DIYでガルバリウム鋼板のリフォームはできる?

ガルバリウム鋼板を使った施工価格を抑えるため、DIYでのリフォームを考えている方も多いでしょう。自分で工具や足場を用意して住宅を補修すれば、確かに費用が節約できるかもしれません。

しかし素人によるガルバリウム鋼板のDIYは、施工不良を起こして雨漏りを引き起こす可能性が高くなります。DIYでガルバリウム鋼板に葺き替え・張り替えした結果、雨漏りによって家の内側が傷んでしまい、大規模リフォームを依頼せざるを得なくなるケースも考えられます。

また、屋根や2階部分の外壁など、高所での作業が必要な工事では、適切な足場を組まなければ転倒によるケガのリスクも高まります。足場がなくても手が届く外壁の部分的な補修であればDIYでも可能ですが、規模の大きな工事が必要な場合には、なるべく専門業者の力を借りることをおすすめします。

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ガルバリウム鋼板のリフォーム価格を安く抑えるコツ

最後に、ガルバリウム鋼板を使ったリフォーム価格を安く抑えるコツについて、次の4つをご紹介しましょう。

  • 完全自社施工の板金工事業者を選ぶ
  • 相見積もりを取って見積もり価格を比較する
  • 葺き替え・張り替えではなくカバー工法を検討する
  • 屋根・外壁のリフォームを同時に依頼する

それぞれのポイントを解説するので、施工価格を節約したい方はぜひ参考にしてください。

完全自社施工の板金工事業者を選ぶ

ガルバリウム鋼板のリフォーム価格を節約するためには、完全自社施工の板金工事業者を選ぶのがポイントです。完全自社施工であれば、下請け業者への外注費や中間マージンが発生せず、割安なリフォーム費用に収まる可能性が高まるからです。

また、ガルバリウム鋼板の施工では、金属製の大きな屋根材・外壁材を適切に加工して工事する必要があるため、建築板金工事を専門とする業者に依頼すると後悔のないリフォームを実現できます。リフォーム予算をもとに、適切な価格・種類のガルバリウム鋼板を提案してもらえる可能性もあるので、板金工事の実績が豊富な業者を探してみると良いでしょう。

関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

相見積もりを取って見積もり価格を比較する

ガルバリウム鋼板を使ったリフォームを依頼する時には、相見積もりを取って見積もり価格を比較するのも効果的です。相見積もりは、リフォーム工事の内容をすべて統一して複数の業者に見積もりを依頼することを指します。使用するガルバリウム鋼板の種類や施工方法、施工面積などを揃えて見積書を作成してもらうことで、相場よりも安い業者を選びやすくなります。

また、相見積もりであることを業者に対して最初に伝えておくと、強引な押し売りを断りやすくなるほか、自社を選んでもらおうと値引きやキャンペーンの提案を受けやすくなるメリットもあります。それぞれの業者の営業担当者と話すことで、信頼できる相手かどうかを見極めることもできるので、少なくとも2社〜3社以上の業者に問い合わせてみましょう。

関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

葺き替え・張り替えではなくカバー工法を検討する

ガルバリウム鋼板を使用する施工価格を節約するためには、葺き替え・張り替え工事ではなく、カバー工法を検討するのも効果的です。古い建材を含めた屋根・外壁をすべて交換する工事よりも、古い建材の上からガルバリウム鋼板を被せて二重構造にするカバー工法の方が、施工価格を安く抑えられるからです。屋根・外壁が二重構造になることで、断熱性や遮音性も高まるメリットもあります。

ただし、屋根・外壁の劣化が激しく進んでいる場合にはカバー工法ができず、下地を含めた大規模な補修工事を提案されるケースもあります。また、屋根・外壁で使用する建材が増える分、解体工事の際に廃材の処分費用が高額になりやすい点にも注意しましょう。

関連記事:屋根の葺き替え工事とは?費用相場やカバー工法・屋根塗装との違いを解説

関連記事:屋根カバー工法とは?費用相場とメリット・デメリット、工事できない家の条件も

屋根・外壁のリフォームを同時に依頼する

ガルバリウム鋼板を使ったリフォーム価格を抑えるには、屋根・外壁のリフォームを同時に実施するのも有効です。というのも、屋根リフォームで使った足場をそのまま外壁リフォームでも使い回すなど、足場代の節約につながるからです。

30坪の広さの一般的な戸建て住宅の場合、足場代として約20万円ほどの費用が発生するのが相場です。屋根・外壁を別々のタイミングでリフォームした場合には、単純計算で40万円の足場代がかかりますが、同時に依頼することで半額の20万円に抑えることが可能です。

屋根・外壁のリフォームはどちらも家の寿命を延ばすために欠かせない工事であり、同じガルバリウム鋼板を使うことで統一感のある美観も実現できます。外壁リフォームを検討している場合にも、一度屋根の状態を点検してもらい、屋根リフォームを同時に依頼すべきかどうかを専門業者に相談してみると良いでしょう。

関連記事:屋根工事の費用相場をリフォーム内容別に解説!補助金・火災保険で安く抑えるコツも

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まとめ

ガルバリウム鋼板の商品価格は平米あたり1,500円〜4,000円で、工事費用を含めると5,000円〜1万円が相場となります。使用するガルバリウム鋼板の種類・メーカーや依頼する業者によっても価格は上下しますが、業者からの見積書を確認する時には、上記の金額を目安にすると良いでしょう。

ガルバリウム鋼板を使ったリフォーム価格を安く抑えるためには、人件費や中間マージンを抑えるために完全自社施工の板金工事業社を選ぶのが効果的です。複数の業者の見積書を取り寄せる相見積もりや、カバー工法を実施するのも節約につながることがあるので、信頼できる業者に相談しながら検討してみましょう。

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